月山('00.08)



山名月山
地域東北/山形
標高1984m
登山日2000年8月2,3日
備考出羽三山の主峰
日本100名山

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    ルート

    第1日 仙台〜車〜月山8合目〜弥陀が原〜仏生池小屋〜月山山頂〜頂上小屋
    第2日 頂上小屋〜仏生池小屋〜月山8合目〜車〜仙台

     備考  標高差:600m コースタイム:1日目 2時間 2日目 1.5時間

    山行記


     出羽三山の主峰、修験者の山としても有名な月山。 昨年に続き2度目の登頂。昨年は姥沢口から登ったが、今年は月山8合目・弥陀ヶ原側から登る。 山って登る季節、歩く道、その日の天気などによって全然印象が変わるので面白い。

    第1日

     この年、僕は大学卒業の年で6年の仙台生活最後の年だった。 それをこれからは東北に行きづらくなる大問題だと考えた両親が、はるばる岡山から やってきて、僕の1Kのアパートを占領し、東北山巡りツアーの拠点として使っていた。 で、"あんたも一緒に行かない?"というわけで、息子の僕にもお誘いがあり、 2年連続の月山となったわけである。

     この時、うちの両親は八甲田と吾妻山にもあわせて登りに行っており、 僕は行ったことの無い八甲田に連れてってくれと主張したのであるが、"八甲田は バスで行けるが月山は運転手が要る"とあえなく却下されたのであった。ええ、 飯付・山小屋付・花の先生付ですから、しがない運転手の私には選択の余地は無いのでありました。

     さて、てな訳で8月頭、まだ花が豊富に咲いていると予想される月山は弥陀ヶ原へ。 弥陀ヶ原のある月山8合目は、仙台から行くと月山を反対側からぐるっと周っていかなければ ならないので結構遠い。(だから運転手が要るのであるが・・・)8合目前の細い ワインディングロードを抜けて月山8合目レストハウスへ到着。駐車場に車を停めて上を見上げると ・・・山頂はどよんとした雲の中。なんか昨年と同じような感じ。今年は明日があるさと気を取り直し、 レストハウスでそばを食べてから山登り開始。8合目は綺麗な公衆トイレもあった。

     レストハウスからほんの少し登ると御田ヶ原参籠所があり、そこからあたり一帯、 弥陀ヶ原の湿地帯が広がっている。この湿地帯、池糖あり、ニッコウキスゲの群落あり、 その他各種花々ありと良いところ。普段は花を見ても何が何の花なのかさっぱり 分からないのであるが、この時は花のガイドが(母)一緒にいたおかげで花の名前を知ることが出来た。 それから3年、今ではすっかり忘れてしまったのであるが。今年はポケット図鑑でも持って 山を歩いてみるかなー。

     弥陀ヶ原の木道を散策してから山頂を目指す。基本的にはそれほど急な所もない尾根道なので 歩きやすい。中高年の団体ツアーらしき人達も歩いており、集団から遅れた人がガイドに 山頂まで行くのは無理だと言われたらしく、下で待機させられていた。せっかく来たのになーとも 思うが、ツアー何ぞで歩かず自分でちゃんと調べて歩くようにすれば遅かろうが早かろうが 文句言われることもなく楽しく歩けるのにと思うのだが。

     山頂近くの雪渓ではスキーの練習をしているグループを見かけた。雪があるとはいえ、 雪質が良いわけでもなく、板を担いで上がらなければたどり着かないところでスキーの練習とは すごいもんである。気楽なゲレンデスキーヤーの僕とは気合が違うようである。 そんなことを思いながら歩く道端にもトウゲブキやハクサンイチゲを始めとする様々な花々が 咲いており、目を楽しませてくれた。花の写真はビデオを撮る両親のゆっくりとしたペースで 歩いても3時間ちょっとで山頂に着く。そして今夜の宿、月山頂上小屋へ。 この月山頂上小屋、空いていたこともあるが、個室でお風呂まであり、以前に泊まった 鳥海山頂の小屋とはまるっきり違う、快適な小屋だった。夕食も三菜の天ぷらなんぞが現れ、 山小屋では缶詰かカレーしか食べたことの無かった僕にはえらくご馳走に思えた。 山の上なのに立派なものである。聞けばアルプスの方ではもっとすごいらしいとのこと。 逆にいかにも山小屋って言う感じの東北の山小屋も風情があっていいのかもしれない。

    第2日

     早朝後来光を拝むために小屋の外へ。やっと晴れの月山に出会えた。 雲海から朝日が昇るとともに、素晴らしい360度のパノラマが広がっていた。 周りには朝日連峰や蔵王連峰が広がっており、中でも鳥海山が一際雄大な姿を見せていた。 朝日連峰にもまだ雪が残っており、アルペン的な風情が感じられて良かった。 朝食を頂いてから月山8合目へ向かって下山。すぐに雲が広がってきてしまい、 8合目に降りたときには、すでに山頂は雲の中だった。ほんと小屋に泊まっていたお陰で 雄大なパノラマを堪能することが出来たという感じ。御来光を見ながら迎える朝の山頂は 何度味わっても良いものです。

     8合目から車に乗って仙台へ戻った。途中どこかに寄ったような、寄らなかったような。 それにしても、このときは月山に来る前日まで2泊3日で牡鹿半島へ旅行に行っており、 月山から帰ってきた翌日にはねぶた・竿灯の祭りに行っており、ほんとよく遊んでた。 大学生っていい身分だったなーと感じつつ、もっと勉強しろよっていう気もちょっとだけ。

    2003.5.11記

    他の月山山ある記

    99年9月11日 月山

    月山関係リンク

    月山頂上小屋・・・月山頂上小屋のHP。月山についての情報もいろいろ。
    羽黒町観光協会・・・出羽三山の里、羽黒町の観光案内。月山のリアルタイム写真もある。

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