白山('14.09)



山名白山
地域北陸/石川・岐阜・
標高2702mm
登山日2014年9月13,14日
天候晴→曇→快晴→曇
備考花の名山として名高く古くから信仰された山でもある         
日本100名山/日本三名山/日本三霊山

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    ルート

    第1日 別当出合〜中飯場〜別当覗〜甚之助避難小屋〜南竜分岐〜黒ぼこ岩〜白山室堂〜御前峰〜白山室堂
    第2日 白山室堂〜御前峰〜白山室堂〜大汝峰〜白山室堂〜黒ぼこ岩〜殿ヶ池避難小屋〜慶松平〜別当出合


     備考  標高差:1440m  コースタイム:11時間

    山行記

     “三連休、白山に行こうか。”“いいよ。”“ご来光見えるといいねー”“えー、朝起きるのつらいじゃん。” “せっかく行くんだから見ないと。”“何時起き?”“4時。”“えー。”

    第0日

     夏休みは天候が思わしくなく山小屋泊まりを断念したので、今年のうちにどこかに子供たちを山小屋に 連れて行きたいと思い行き先を思案。短い夏山シーズンにふさわしく、危険個所もなさそうな白山が ちょうどいいかなと室堂を予約。八ヶ岳も候補だったのだが赤岳から硫黄岳の縦走ルートを歩くのに まだ子供たちの歩きっぷりが不安だったのでまた今度と。日本海側の天気予報が今一つで不安を抱えつつ 金曜日の仕事を早めに切り上げ、ザックを積んで20時頃自宅出発。登山口までは500キロ超の道のり、 なるべく走って車中泊の予定だったのだが、磐越道の津川IC〜安田ICの間が工事のため通行止め。 一旦下道に降りて走るしかなく、のっけから時間と高速代のロス。。工事があることを知ってても 他の道もなかったのだが、急に高速から追い出された時は参りました。気を取り直して安田から 再び高速に戻り、北陸道をひた走る。子供たちは早々に寝ていて嫁さんも途中から夢の中。有磯海SAで ガソリンもなくなってきたのでこの日はここまで、ルーフテントと車内に分かれて就寝。

    第1日

     翌朝、5時頃起床。まだ寝ている母子を起こして5時半ごろSAを出発。ガソリンが178円/L・・・高い。。 最近のガソリン代の値上がり、懐にやさしくないね。高速を下りてから、コンビニに寄って朝食と昼食を買って、 一之瀬ビジターセンターに8時頃到着。三連休で別当出合まではマイカー規制で入れないためシャトルバスに 乗って別当出合へ。子供連れも含めて登山者多数、日本三名山ですからねー。別当出合の鳥居をくぐり、 砂防新道へ。長い吊り橋を渡って登山開始。同じバスで上がってきた人たちで渋滞気味の道、まだ咲いている 道端の花を見ながらゆっくり進む。登り始めは青空が広がっていたのだが、だんだん雲が広がり、南竜分岐に 着いた時には山の上はすっかりガスの中。11時半になりおなかも空いたので、甚之助谷を眺めながら昼食。 登っている途中なのでおにぎり等で簡単に食事を済ませ、黒ぼこ岩を目指す。時間と体力の余裕があれば 南竜ヶ馬場からアルプス展望台周りで室堂へとも思っていたがどちらもなさそうなので最短ルートを選択。

     黒ぼこ岩の手前は急登でゆっくり。小休止して弥陀ヶ原、五葉坂を経て白山室堂へ。五葉坂は道幅が狭く、 登り/下りのすれ違いがしにくいため混雑が一番ひどかった。“まだー”と子供たちがブツブツ言っていたころ 室堂のビジターセンターに到着。ビジターセンターは受付を待つ宿泊者の行列が出来ていて、20〜30分待ったん ではないかな。この日は750人の収容が満員、大賑わいでした。自分が受付をしている間に嫁さんが 知り合った方に“福島からよく来たね。”と子供達のお土産代を頂いていた。福島ということで気にかけて頂く ことも有り。心遣いがありがたいものです。頂いたお金で子供たちは白山のクマ除け鈴やボールペンを購入。 大事にしろよー。

     夕食まで時間があるので部屋で荷物を置いて身軽になってから子供達と3人で御前峰までひと歩き。 嫁さんは気持ち悪いとのことで部屋で待機。高山病というほどの標高ではないので、寝不足で歩いたせいかね。 室堂から御前峰までは石畳の道が整備されいて登山道というよりは参道。山頂の白山比盗_社にお参りして、 山頂の展望を楽しむ。室堂のある日本海側は雲が広がってはいたが、大汝峰やお池、アルプス側の遠望は効かない ものの雄大な眺めを満喫。子供たちも雄大な景色にご満悦。山頂から“ヤッホー”と叫んだ子供達の声が こだましていた。30分ほどのんびりしてから室堂へ。ところで室堂から御前峰の登山道に落ちていた熊の 糞らしきもの、こんなに人がいっぱいいるあたりにやってきているとは。。。

     17時から夕食タイム。ハンバーグか焼き魚を選ぶ定食でご飯、みそ汁はお替り自由。生ビールとともに食べる夕食、 最高ですな。夕食後は室堂の展望台から雲海に沈む夕陽を眺める。神々しいねー。日没後部屋に戻ると、 ユンが部屋で隣になった方とトランプをはじめていた。リョンも加わってトランプで遊んでもらったり、色んな 手品を披露してもらったりと子供達は大いに楽しませてもらった。数々のマジックを繰り出していただいた “東北のセロ”さんはじめ相ベットの方々、大変ありがとうございました。19時半頃、星空観察に小屋の外に出ると 満天の星空が広がっていた。雲一つない空、すごいね。20時の消灯前に毛布を被るとまだ消灯前にあっという間に リョンの寝息が聞こえてきた。朝5時起きでいろいろやったもんね。

    第2日

     翌朝、眠くてなかなか起きない子供たちを何とか起こして4時半頃ご来光を見るために室堂を出発。 夜明け前の暗闇の中、山頂までご来光詣でのヘッドライトの明かりが続いていた。ご来光渋滞と寝不足で 調子の出ないユンが山頂手前でバテ気味になり日の出に間に合うかひやひやしたが、日の出の5分前に山頂に到着し、 北アルプスから登るご来光を無事に拝むことができた。出掛ける前は“朝からわざわざ登らなくてもいいのに” と言っていた嫁さんや子供達も感動の日の出で登ってきて良かったとのこと。ほんと、はるばる来た甲斐が ありました。山小屋に泊まっても運が良くないと見れないからねー。ご来光を拝んだ後、お池めぐりをして 戻ろうと思ったのだがユンが足が重いと言ってスタスタ室堂へ降り始めたので仕方なく後を追う。足が重くて 先頭ってなんか矛盾してないか?

     朝食を食べた後、そのまま下山するのはやはりもったいない好天なので、自分以外は荷物を部屋に置いたまま 大汝峰までひと歩き。どこを見ても絵になる景色を楽しんだ後、10時に室堂へ戻り、下山開始。下山し始めてから 雲がかかってきて周りの展望が効かなくなってきたが、帰りは花が多いという観光新道へ。 リョンが靴が当たって足が痛いというので紐の結び方変えたり、靴下詰めたりして試行錯誤して直している間に 進んでいたユンと嫁さん、黒ぼこ岩から砂防新道側に降りかけていたので呼び戻した。もう少し進んでたら どちらに行ったか分からなくなってたな。事前に歩く道をしっかり共有しておかないといかんね。 そもそも分岐があることに気付かなかったらしいが、、

     下りの途中から疲労の色が濃くなってきた一行、体力切れからかつまずいてこけたりし始め、慶松平からの 下り道の何でもない平坦なところで長男が足を滑らせて歩道わきに転落。2〜3メートル下の歩道に落ちる前に 気に引っ掛かっているのを引っ張り上げたのだが、なぜこんなところで?というところでも事故が起きるのを実感。 ヒヤッとするとともにまだまだ歩く力が足りない一家だなーとも。その後もペースは上がらないものの何とか 別当出合に到着し14時過ぎにバスにより駐車場に帰還。その後金沢まで戻ってから回転ずしへ。下山の最後の方から 頭が痛いと言っていたリョン、車内で頭痛がひどくなり泣き出したのだが、回転ずし食べて満腹になるにつれて 頭痛が消えたよう。疲れとエネルギー切れで血の巡りが悪くなったのか?今年の我が家には1泊2日の白山が 限界だったかな。来年はこの先へ(笑)。ご飯を食べた後は郡山でひた走って、22時頃に無事帰還。

     去年行った長蔵小屋も尾瀬沼越しの燧ケ岳がきれいだったけど、子供達にとっては雲海が広がる山上の小屋は 初めてでいろいろ移り変わる山の風景を実感できたかと。満員御礼の大きな山小屋、どんなところだろうと 一抹の不安があったのだが、嫁さんも子供達も楽しい時間を満喫できたよう。今年は雨に降られることも多く、 山バッチのために登っているようなことを言っている子供達だったが、ちょっとは山で過ごす時間自体を好きに なってくれるといいな。そして今回はいろんな方に声をかけてもらい親子ともども色々世話になり、 ありがとうございました。遠路はるばる向かった日本三名山はやっぱりいい山でした。ちなみに歩いた後の 筋肉痛もなかなかで、燧ケ岳以来の筋肉痛度合だった。嫁さんは1週間近く筋肉痛だったらしく、 2日目の朝に足をちょっと痛めたユンも筋肉痛になったと。リョンは一人筋肉痛ゼロだったらしいが。

    2014.9.27記

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