岩手山('16.09)



山名岩手山
地域十和田八幡平/岩手
標高2038m
登山日2016年9月18日
天候
備考南部富士と呼ばれる岩手の最高峰。
日本100名山

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    ルート

    第1日 馬返し登山口〜八合目避難小屋〜不動平〜薬師岳〜不動平〜八合目避難小屋〜馬返し登山口


     備考  累積標高差:約1400m  コースタイム:7時間40分

    山行記

     “三連休どこ行くの?”“大朝日岳で避難小屋泊がいいな。”“荷物重いんだよね・・・” “一泊二日だしテント無いから北岳よりましだって、”“・・・。”前日・・“北に行かないと天気悪いから 岩手山にしようか。”“日帰り?”“そうしようかな。”“それがいいね。”重い荷物にトラウマの嫁さんでした。

    第1日

     秋の三連休、去年は南アルプスに遠征しましたが、今年は全国的に天気が今一つ。初日は仕事も残っていたので 15時頃に雨雲から逃げられそうな岩手に向けて出発。東北道を北上して盛岡へ・・・毎度おなじみのすき家で 夕食を食べ、翌日の朝食と昼食を買い出しして登山口の馬返しキャンプ場へ移動。登山口にある駐車場、 第一駐車場だけでもかなり大きいのに第三駐車場まで。岩手山、そんなに登る方がいるんでしょうか。。。 この日もそれなりに車が泊まっていましたが、入りは3割くらいだったでしょうか。登山口にポットン式のトイレが あるのですが、真っ暗で夜はヘッドライトと勇気がいる所です。車中泊の際は事前に済ませてきた方がいいかも しれません。無料の馬返しキャンプ場、登山口から少し登ったところがメインサイトになっていて、そこまで行くと 明かりがつきそうなきれいなトイレがありました。少し歩きますが、そちらの方が利用しやすそうですね。 キャンプ場や駐車場で前泊している方と一緒に我が家も明日に備えて車中泊となりました。

    第2日

     翌朝5時に起床。曇天でしたが、駐車場から岩手山が望めました。家族がなかなか起きず、朝ご飯を食べて 出発したのは6時20分頃でした。山頂までは標高差約1400m、我が家の日帰り登山としては長い道のりなので、 6時には出発したいなと思ったんですがこんなもんですね。。まずは馬返しキャンプ場を歩き、馬返し登山口へ。 同じく出発する人たちが沢山で我が家の子供達より小さそうな子も。標高差があるのでこれまで敬遠していた 山ですが、子供でも結構歩くようでおどろき。岩手のシンボルの人気はすごいですね。登山口からしばらくは なだらかな道を進みます。2合目くらいで一時視界が開け、振り向くと雲海が眼下に。上にも下にも雲で不思議な 感じでした。姫神山の尖った姿が雲の中に浮かんでいて、なかなかいい雰囲気でした。

     2.5合目に新道と旧道の分岐があり、何となく新道へ。樹林の中をひたすら登る道で、時折展望が開ける道 でした。四合目から六合目あたりが一番急でしたが、思ったより歩きやすい道でした。夏の北岳では息苦しさが ありましたがこの日はそういう点は楽、やはり標高3000mと1500mの空気は違うんでしょうね。登り始めて 約3時間、7合目に着くと視界が開け、岩手山のお鉢が間近に見えました。ここからはしばらく平らな道で、 ほどなく8合目避難小屋に到着。大勢の方が休憩していて賑わっている小屋前のベンチで我が家も休憩。 水が流れっぱなしの御成清水で給水もばっちりでした。トイレも非常にきれい、避難小屋ですが管理人も 駐在していてご立派でした。余裕があれば泊まりで訪れたいところです。

     休憩後、山頂を目指して出発です。不動平を越えて最後の一登りですが、御鉢の淵に出るまでがザレ場で 歩きにくい道でした。御鉢に出た嫁さん、奥に見える薬師岳を見て“ここが山頂じゃなかったの、、、”と がっかり。あとはなだらかな道ですからもうひと頑張り〜(笑)。雄大な噴火口を眺めながら快適に歩いて 11時半頃山頂に到着、5時間の長い道のりでした。西側は雲の中で展望がありませんでしたが、東側は 噴火口と雲海で雄大な景色が広がっていました。賑わう山頂で我が家もお昼休憩、この日はおにぎりでした。 昼食後は御鉢めぐりで時計回りに一周して下山。8合目避難小屋で山バッチを買おうとしたら売り切れでした。 他の記念品もほとんど売り切れで残念でした。山バッチの入荷は来年とのこと・・・商売っ気がないんでしょうか? 荷揚げするのが大変なのかもしれませんね。

     少し休憩して下山開始、下りは旧道と思っていたんですがいつの間にか分岐を通り過ぎ、結局新道で下山と なりました。下山もなかなか長い道のり、途中で見えなかった木に引っ掛かってこけてしまい、左の脛を強打。。。 大事に至らず、湿布を貼って再び歩きましたが、場所が悪かったらと思うと怖いですね。。最後の方はだいぶ足に 疲れもきて、嫁さんも気力を絞っての歩きとなりました。子供達も疲れているんでしょうが大人より元気、 日頃大して鍛えてなくてもたくましくなりましたねえ。山頂を出発して約4時間、16時前に駐車場に到着でした。 急遽行き先を変えて訪れた岩手山でしたが、雨に降られることなく、曇っていても視界がある程度あり、 雄大な噴火口や雲海を眺めることも出来て満足でした。東北道を走っていてもひときわ目立つ岩手山、ようやく 訪れることが出来ました。下山後は焼走りの湯で汗を流しました。ここは売店で山バッチを売っていて、翌日歩く予定の八幡平もまとめて 購入。入浴料もJAF+感謝デー割引で4人で1300円とお得でした。子供たちは風呂上りのアイスを要望する ので、ご褒美アイス(笑)。山歩き後の温泉、幸せですね。

     さっぱりしてから夕食のためにいったん盛岡市内へ。盛岡と言えば盛岡冷麺、嫁さんの誕生日が間近ということで 焼肉屋を目指します。あと少しで焼肉屋、ちょっと時間があるからとガソリンスタンドに行き、空気圧チェックして もらうと“タイヤが傷ついていて、このまま高速道路走るとパンクする恐れがありますよ。”と。。。皇海山で 交換しなかったタイヤのひとつ。言われて見てみると確かに側面が削れていて、側面は修理不可とのこと。皇海山の 時には気付かなかったのがだんだん大きくなってしまったのでしょうか。。。これはまずいかと、近くのイエロー ハットに行くも在庫無。近くのタイヤ量販店に片っ端から電話するも、サイズが特殊なのとスタッドレスとの入れ 替え時期でなかなか在庫を持っているところが見つからず、なんとか見つかったオートバックスへ移動しタイヤ交換。 痛い出費と時間ロスで意気消沈、皇海山の悪夢再びでした。結局前輪と後輪のタイヤは別のまま、皇海山の時に4本 交換しておけばよかったと後悔も少し。。予約した焼肉屋も当然間に合わず、違うお店を探して移動。こちらも 3軒目で地元焼肉チェーン?のヤマトさんへ入ったのは20時半頃でした。空腹で誕生お祝いの言葉もそこそこに ノンアルビールとジンジャエールで乾杯、焼肉、冷麺、温麺、カルビクッパと次々お腹に入れてひとごこち。 岩手山歩きとタイヤ騒動で疲れた心身をリフレッシュでした。満腹になった後は翌日に備えて八幡平山頂の駐車場へ 移動し車中泊でした。就寝は24時前、5時起床で長い一日でした。

    2016.9.25記

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    2016年9月19日 八幡平

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