大朝日岳('17.10)



山名大朝日岳
地域朝日連峰/山形
標高1870m
登山日2017年10月8,9日
天候一日目 晴、二日目 曇のち晴
備考山形と新潟にまたがる朝日連峰の主峰
日本100名山

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    ルート

    第1日 古寺鉱泉〜一服清水〜ハナヌキ峰分岐〜三沢清水〜古寺山〜小朝日岳〜銀王水〜大朝日小屋 〜大朝日岳〜大朝日小屋〜金王水〜大朝日小屋
    第2日 大朝日小屋〜銀王水〜古寺山〜三沢清水〜ハナヌキ峰分岐〜一服清水〜古寺鉱泉


     備考 累積標高差:約1600m コースタイム:第1日 6時間30分、第2日 4時間

    山行記

     “三連休どこいくの?越後駒ヶ岳?”“うーん、大朝日岳かなあ。”“ふ〜ん。どっちもあまり変らなそうだね。”

    第0日

     土曜日、前夜飲み過ぎたたため朝早く起きれず、仕事が片付いたのが14時前。急いで準備をして、出発。 買い出しして高速で一路山形へ。寒河江SAで夕食。翌日の山歩きに備え、全員カツ丼でした。その後、古寺鉱泉の 駐車場を目指してもう一走り。月山ICを降りるとほとんど真っ暗な道を走って駐車場に着くとほぼ満車。同時に 到着したした方とともに駐車すると完全に満車となりました。20時過ぎだったので、その後も続々と駐車場にやって 来る車の音がしており、翌朝には路肩に車が並んでいました。連休初日から山に入っている方もいるせいか、 満車になるのがかなり早いようで、ギリギリ駐車場に止めることができて良かったです。翌朝に備えて21時過ぎに 就寝でした。

    第1日

     朝、5時半ごろに起床し準備&朝食。嫁さんは朝からとんかつ弁当、どんだけカツパワー必要なんでしょう(笑)。 駐車場に簡易トイレが設置されているのですが、一年で一番混雑する時期からか、3日目にはキャパオーバーで 残念な感じになってしまってました。。。さて、6時15分頃出発。川沿いを少し歩くと古寺鉱泉が現れます。 赤い屋根の中々年季の入った建物。古寺鉱泉から登山道スタート、登り始めてすぐにリョンがお腹が痛いと ペースダウン。座り込むので嫁さんとユンを先に行かせて動くのを待つ。。。携帯トイレの出番でしたが、 歩き始めて15分、なぜ駐車場でとの思いも。。気を取り直して歩きだすが再びお腹が痛い、もう一度歩き出すと今度は 足が熱くて歩けないとブツブツ。グダグダのままスタートから1時間以上経過しあまりに進まないので我慢の限界で カミナリを落としました。ここからふてくされながらも歩き始めたリョン、一服清水、ハナヌキ峰分岐、三沢清水と 黙々と歩き古寺山の山頂手前で1時間の遅れを取り戻しようやく嫁さんとユンに合流。古寺山の山頂からは 正面に小朝日岳、右奥に雲に隠れながら大朝日岳〜西朝日岳方面の稜線がチラリ。憧れの朝日連峰の雄大な 山並みが姿を現してきてくれました。

     ここからはずっと見晴しの良い稜線歩き。ユンと紅葉の眺めながら小朝日岳へ。嫁さんとリョンは巻き道を 使ったので二人だけで山頂に到着。山頂には4人ほど、雲海がきれいでした。すぐに山頂を出発して下りますが、 ここはなかなか急で木々の中を歩く時間がそれなりに長いので、行きに登った方が小朝日岳の山頂は踏み易い ように感じました。分岐を過ぎて少しすると嫁さんとリョンを発見するも、リョンがこけたようで道端で うずくまっていることろでした。。。しばらく待つも心折れたのかまたグダグダと動かず30分ほど経過。 イライラしてきて2回目の雷を落としてしまいました。するとまたふてくされて歩き出し、今度は追いつけない スピード。。。避難小屋泊に備え銀王水で水を汲まないといけなかったのを勝手に通り過ぎ、こちらが水を汲んでる 間に完全に見失いました。嫁さんとユンが来たところで水を汲みように話して追いかけるも、結局大朝日岳山頂 避難小屋に到着するまで追いつかず。小屋の前のベンチにいて、「20分くらい待ったよ」、と普通にいう男。。 20分遅れかはさておき、水汲んでからはペースダウンしたし、まじめに歩かれると追いつけません。稜線沿いの いい景色だったのに、いま必楽しめないまま歩いたのが残念でした。

     避難小屋は通常は2階が寝床で中2階や屋根裏部屋もあるんですが、空いていた中2階は寝相の悪い子供が落ちる可能性が あり不安。管理人さんから1階使っていいよ、と言われて1階の階段下のスペースを確保しました。結果的に、 この後続々と宿泊者が訪れ超満員になり、外にテントまで出して小屋の中は足の踏み場がない状態になったので、 家族4人分比較的良い場所を確保できた感じでした。小屋に到着した12時半頃はゆったりしてたんですが、 紅葉最盛期の大朝日岳、大人気でした。私が到着してからさらに20〜30分遅れで到着した嫁さんと合流して山頂へ。 15分かからず山頂到着、360°の大展望が広がり素晴らしい。おやつ食べながらしばらくまったりして朝日連峰と 遠くに見える山形・福島・宮城の山並みを眺めていました。尾瀬の燧・会津駒を除く三県の100名山が見えてました。 標高1800mちょっとですがいいですね〜。ここで、銀王水で水を汲まなかったリョンが水を汲むと言い出したので 二人で先に下山し、小屋から一番近い金王水へ。西朝日岳から以東岳に続く稜線、かなりかっこ良くて気持ちいい です。朝日山系では銀王水が一番おいしいと評判ですが、金王水も冷たいし中々美味しかったです。ちなみに 我が家でも銀王水が一番美味しいとの評価、なんとなく優しい感じでした。水が豊富で助かる登山道、 順番付けるとすると銀王水>金王水>一服清水>三沢清水ですかね。

     小屋に14時半ごろに戻り、そのあとは小屋の中でのんびり。14時過ぎから夕食作りスタート。この日は寄せ鍋と パスタ、オイルサーディンの缶詰でした。山小屋でご一緒になった方と山の話したりもあり楽しい夕食。元管理人を されていた方が子供たちにリンゴをくれ、山の話も聞かせてくれました。夕食後、日本海に沈む夕陽を見て小屋に戻り 小屋が暗くなるとすることもないので就寝モードでした。

    第2日

     翌朝、5時に起きて日の出を待つも、ちょうど夜明け間に雲に覆われてしまいご来光は見れず。夜の間トイレに行く方 や4時前から出発される方もいて音もするので熟睡とは言えず。通路を埋めるような場所に寝ていた方は大変だった でしょうね。。寒さを警戒していましたが、人が多かったせいか寝袋の中だと暑いくらいでした。屋根裏部屋は 寝苦しかったのではないでしょうか。この日は116人の宿泊者がいて、この年一番の混雑だったとのこと。紅葉シーズン はすごいですね。。これまでで一番混雑した山小屋、家族4人並んででいたのでまだしもですが、両側知らない人だと やはりつらいし、夜明け前から音もするので荷物は重くて大変ですが、混雑時期はテント泊のほうが平和ですね。 大朝日岳はテン泊禁止なのでその選択肢はないですが。(小屋が満員で出てきたテントは小屋所有の緊急用でした)

     朝、のんびりα米を食べ、荷造りをして7時に山小屋を出発。ガスで真っ白の出発でした。少し下って銀王水が 見えてくると、雲の下に出たのか視界が開けてきました。緩やかに下りながら歩く稜線、登りと違って紅葉や景色を 楽しみながら進みます。小朝日岳の手前から見る紅葉が今回の山歩きの中で一番きれいでした。もう10数年前に 栗駒山の紅葉に感動した以来の紅葉の素晴らしさだったように思います。紅葉はなかなかベストシーズンに 当たりませんしね。下りは小朝日岳を巻いて古寺山を経て下山。11時までに下山できるかとか話しながら子供達と 快調に進み、10時40分前には古寺鉱泉に到着でした。遅れてきた嫁さんも11時に駐車場に到着、紅葉を満喫した 山歩きでした。下山後、大井沢温泉の湯ったり館へ。一人200円とかなりお安い日帰り温泉で、ユンが何度なく すれ違った方もいらしてました。古寺鉱泉は日帰り温泉をやってないので、下山後の温泉はこちらでしょう。 汗を流した後、行きと同じく寒河江SAに寄って昼食を食べてから郡山に戻りました。ちなみに夕食は嫁さん、 子供たちリクエストで家で焼肉でした(笑)。それにしても最近、毎回登り始めのテンションが低く動けないリョン、 あまり嫌々歩くのもなんだし、どうしたものかと頭が痛いところ。お腹が痛いのは気持ちの問題か、前日の過ごし 方か、、、まともに歩き出すと早いんですけどねえ。

    2017.10.28記

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