高妻山('19.09)



山名高妻山
地域長野/新潟
標高2353m
登山日2021年7月24日
天候曇時々晴
備考戸隠連峰の最高峰、祠や鎖場、高山植物など見所多数。
日本100名山

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    ルート

    第1日 戸隠キャンプ場〜弥勒尾根コース分岐〜滑滝〜帯岩〜一不動避難小屋〜五地蔵山〜六弥勒〜 九勢至〜高妻山〜六弥勒〜ブナ仙人〜戸隠牧場〜戸隠キャンプ場

     備考 累積標高差:約1300m コースタイム:9時間半

    山行記


    第1日

     翌朝5時過ぎに起床。前日子供たちが起きずに結局出発を断念したのでどうなることかと思いつつ一応荷造り。 青空が広がりキャンプ場から昨日は見えなかった戸隠の姿も見え行きたくなります。6時前に何とか起きて しぶしぶながら動き出してくれ、6時15分頃に出発。戸隠キャンプ場手前の登山者用駐車場は朝から結構 埋まっていました。登山者用のトイレもキレイでなかなかご立派、登山中には避難小屋一つくらいしかない 高妻山ですが、登山口は充実しています。ここから戸隠キャンプ場と戸隠牧場を通って一不動コースの ゲートへ。ほんとはキャンプも戸隠キャンプ場を利用したかったのですが、コロナで予約制になった キャンプ場の予約が取れず向かいの戸隠イースタンキャンプ場を利用したため、往復で30分は余分に歩いた かなと。牧場もあるのでキャンプ場もにぎやかな感じ、次男は何でこっちのキャップ場じゃないんだと ぼやいておりました・・・戸隠キャンプ場は有名で組長もお勧めなのでまたの機会に訪れたいものです。

     さて、ゲート通過してから登山道へ。最初はなだらかな道で次男が早いペースで先を歩いていたんですが、 30分ほど経ったところで調子が悪い、頭が痛いとストップ。。少し休憩と思ったらなかなか復活せず、 食欲も無いようで水分補給以外はハイチュウ食べるだけと心配でしたが、25分の大休止後に何とか再開。 この待ってる間に長男が先に歩いて行ってしまったのですが、ここで行かせたのが今回の大失敗。。。 15分くらい遅れて次男と出発したと思うのですが、この差が大きかった。。歩きを再開してしばらくすると 滑り滝に到着。滝の横にある鎖を使って岩を登ります。さらに10分ほどで帯岩が現れこちらも鎖場。 こっちの方が怖い感じでしたが視界も開けて展望も。こういう場所、次男はサクサク歩いて苦にしないんですが、 長男はどうだったんだろ。そこから急坂を20分ほど歩いて一不動避難小屋に到着。分岐で長男が待っているかと 思ったらいない。。一応避難小屋の中を覗くも誰もいない。うーむ・・・と思っているうちに次男はスタスタ 進む。休憩せんのかい。。。長男大丈夫かと思いつつ後を追うが、次男にも置いて行かれてすっかり三人 バラバラに。いやはやです。

     一不動から五地蔵山へは傾斜が緩やかな登りで、時折黒姫山方面が開ける尾根道。木の中で日差しも 遮られて歩きやすいですが、右側はなかなかの断崖絶壁のところも。途中、中高生を見かけたか聞いてみるも 長男はよく分からず次男がだいぶ先に行ったよ〜とのこと。とほほ。。そんなこんなで五地蔵に着くと 次男が待ってくれていましたが、長男の姿は相変わらずなし。五分ほど休憩したんですが、居合わせた方が 長男と少し話しながら登っていたようで、無事に山頂に向かっていることだけはわかって一安心。なんでも 私が学生のころから山登りをしている山男になっていて、「明日はどこ行くんですか?、すごいですね。」 的なノリで話しかけられて恥ずかしくなってしまいました。「学生の頃は少し山歩いていた程度で、 明日も連続で登る元気はないので自宅に帰ります。。」という感じの情けないコメントをさせて頂きました。。 子供達は私の趣味に付き合わされて年齢の割にはいろんな山に登った方だと思いますが、親の体力も 技術もごくごくふつーですごさのかけらもございません。

     そんな会話の後、再び長男を追いかけるべく出発。これまた次男に置いて行かれて歩くこと30分ほど、 八観音を過ぎたところで次男が待っていたと思ったら、疲れたのでここで帰ろうと言う。。 いやいや、長男山頂に向かっているしここで帰る選択肢はありません。しょうがないので山頂までの往復で 2時間くらいかかるので、12時までには戻ってくるからこの場所から絶対動かないでと念押しして、私は 山頂へ、次男はひとまず休憩と別行動となりました。次男が待機することになった場所から高妻山が見える んですがだいぶ近づいたはずなのに結構遠く見えるんですよね〜。九勢至を過ぎてから十阿弥陀まで急登が 待ち構えていて、ここが大変でした。ロープが張られた岩場が何か所かあるんですが、危険というより とにかく急で息も絶え絶えな感じ。上から降りてくる方へとどうぞといわれてもお先にどうぞと息を 整えないと登れないことも何度か。何せ昼食用のパンを長男が持っていたので補給が出来ずにエネルギー 切れ、キットカットと塩分チャージで何とか山頂にたどり着いたのでありました。で、山頂に着くと 長男がパンを食べているところでした。どうやら私が着く2〜3分前に山頂に着き、自分はパン持ってないと 思っていたものの何かないかとザック見たらパンがあって食べてたと。そのうち追いついてくるだろうと 歩いてたらそのまま山頂に着いちゃっと。。。全く何と言ったらよいかでしたが、無事に再開できて 一安心でした。

     山頂で長男からパンを受け取り私もエネルギーチャージ。ほんとは途中で少しずつ食べながら歩くつもり だったんだよと言いながら、パン3つを完食。大展望を眺めながらだということなかったんですが、 山頂までの急登に差し掛かったあたりからすっかりガスの中で山頂にいる間もずっと真っ白で、 残念ながら展望は何もありませんでした。晴れていれば北アルプスはもとより、富士山まで見えるらしい ですが、どこの山も見えず。山頂に居合わせた方も私と同じく皆残念そうでした。パンを消化している 間に長男は一足先に次男のもとへ。私は結局10分ほど遅れて出発。少し下ると雲の下に出て歩いてきた 尾根道から戸隠に至る山並みが見えたのですが、なかなか長く感じる道のり。コース距離そこまでないはず なのになんでこう遠く感じるんでしょうね。下山は登りのように息は切れないので花の写真も撮りつつ 下りました。結局ほぼ12時に次男と別れた場所に戻り、ようやく三人集合。次男が腹減ってるかと長男に パンを届けさせていたんですが、次男は持っていたポテトチップスなどおやつを食べていてパンは食べず。 「急いだ意味なかったじゃん。」と長男・・まー、もとはといえばあなたが先に行きすぎたせいだから。

     ここからははぐれない程度に三人で下山。六弥勒からは弥勒尾根で下りましたが、ここがまたなかなかの 急坂。笹を刈ったような道や木の根があったりとかで滑りやすいところがありました。雨で濡れているときは 注意が必要な感じ、燧ケ岳から見晴へ下る見晴新道を思い出しました・・それより滑りにくかったものの急 ですね。急で滑りやすいので踏ん張る必要もあり、だんだん疲労も溜まってきて皆だんだん寡黙に。 そのうち次男は切れ気味。。切れながらもスピードは速いので先を歩いていて、長男とこっちは切れる 元気もないと話しながら追いかけたのでありました。ブナ仙人まで下ってあと30分で牧場の表示が 嬉しかったですね。牧場に出たところで反対方向に歩いていた次男を呼び止めて戸隠イースタンキャンプ場へ。 8時間ちょっとの山歩きとなりましたが、水を2L/人は消費した暑い一日でした。

    ところで、次男の朝の不調の原因はよく分かりませんでしたが、八観音あたりで止まった時は私から先行して 歩いていた時に、どなたかに「バテてんぞ」といったような声を掛けられて、頭にきてそのあと早めのペースで 歩いて疲れていたとのこと。そんな声気にしないでと思うものの、多感な中学生にそういう声掛けしないで くれとも。私達を待っている間はいろんな方に心配されて声掛けてもらっていたようで、ありがたくも あるのですが、なかなか難しいものです。大体、山坂歩いたら息も切れれば汗もかくもの(次男はあまり 息切れないけど。。)、その中で少しでも楽しく歩けるように出来るといいですね。下山後の撤収作業が また苦しかった。とにもかくにも2年近く前の赤岳以来、久し振りの百名山ハントとなりました。 コロナで県内の低山歩きが多かったのでしんどさも久し振りでした。距離と標高差の割にコースタイムが長い 高妻山、なんでなのだろう?そして山バッチを買い忘れる痛恨のミス、温泉でソフトクリームに意識が いってしまった。。。何かと反省点の多い山行でもありました。

    2021.7.31記

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