焼岳('22.09)



山名焼岳
地域北アルプス/長野
標高2455m
登山日2022年9月17,18日
天候一日目 晴のち曇、一時雨
二日目 曇時々晴
備考噴気が上がる斜面を登ると北アルプスの大展望。
日本100名山

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    ルート

    第1日 上高地バスターミナル〜小梨平キャンプ場〜上高地焼岳登山口〜焼岳展望台〜焼岳北峰〜 焼岳展望台〜焼岳小屋〜上高地焼岳登山口〜小梨平キャンプ場
    第2日 小梨平キャンプ場〜上高地温泉ホテル〜小梨平キャンプ場〜明神橋〜明神池〜岳沢湿原〜河童橋 〜小梨平キャンプ場〜上高地バスターミナル

     備考 累積標高差:約1100m コースタイム:第1日 7時間30分、第2日 3時間

    山行記

     鹿島槍〜針ノ木岳を歩いた後、次はどこへ行こうかと思っているときにuosukiさんと“鳳凰山どう?”、 “いいね。テント場予約できたよ。”“あざーす。”と行く気満々でしたが、歩いたのは焼岳。 山男心と秋の空?

    第0日

     仕事をしながらも天気が気になってしょうがない金曜日。予約開始日にuosuki先輩の奥様に1時間も 電話して予約してもらった鳳凰山のテント場をキャンセルするかどうかギリギリまで相談したのですが、 台風もやってきていて雨にも降られそう。雨やガスの中歩き続けるか、当初予定したコースを変えて 三山踏まずに歩くのか、いずれも冴えない感じで結局残念ながらテント場はキャンセルすることに。 でも、南アルプスに比べて北アルプスの天気はましな感じ、台風影響も土曜日ならまだなさそう?、 アルプスに行く気満々で有休も申請していたのにこのまま出動しないのはざらに残念なので、 小梨平キャンプ場をベースに焼岳を歩くプランへの変更をuosuki先輩に打診・・18時前に行先が 最終決定となりました。

     ところで、uosukiさんは大学の同級生で会社の元同僚。一足?先に会社を卒業してしまった同級生ですが、 年上だし、同僚時代は自分が転職して後から入社したので、レコ上は「先輩」でいかせてもらおうかと。 後輩楽なんで(笑)。さて、さらに遠くなった集合場所に向けて移動するために18時半頃に仕事を終わらせて 帰宅。随分早いねと驚く妻に山に行くって言ってたじゃんと言いつつ、準備をして20時過ぎに出発・・と、 思ったのですが、高速に向けて走っているところで妻から忘れ物だよとLINE。モバイルバッテリーを落として いたようで、一度帰宅。。。結局家を出たのが21時頃に。加えて、岩船JCTで北関東道に入り損ね、Uターン して更に時間ロス。何だかんだで1時間くらいロスしたため、沢渡市営第2駐車場に到着したのは2時前、 疲れてすぐに車内で就寝。時間もなく、鳳凰三山用にパッキングしていた荷物のままやってきたけど、 小梨平だったらもうちょっと荷物持ってきても行けたなと思いつつ、バタンキューでした。

    第1日

     翌朝、5時起床。3時間睡眠で眠い目をこすりつつ外に出るとU先輩登場。約1年半振りくらいの再会。 お久しぶりです〜。おにぎり食べて沢渡バスターミナルへ移動。鳳凰三山歩くためになるべく軽量化して、 鹿島槍の時の60Lザックから40Lザックにサイズダウンして詰め込んだので、重さはまし・・長時間歩いて ないので、今一つ比較できなかったが。20年前にも来ているはずのバスターミナル、全く記憶がなくなって いて、チケット売り場を探してウロウロ。三連休初日で混んでるかと思ったのですが、ガラガラの5:45出発の バスに乗って上高地へ。始発が5時とかなので、早い方は既に移動済みだったのかな。眠くてほとんど目を 閉じている間に30分弱で上高地に到着。こちらは何となく記憶にあるバスターミナル。そして標高1500m、 涼しい。まずは小梨平へと移動していると河童橋とその奥にそびえる穂高連峰、早速のThe 上高地な風景に テンションアップ。気分よく河童橋渡って進もうとすると、道違うよとU先輩・・いきなりやって来ただけ あって、地図が全然頭に入ってなかった。。橋を戻って小梨平キャンプ場に向かい、受付済ませて設営。 サイトがかなり広く、どこに張るか迷う感じでしたが、他のテントのないテーブルの近くに設営。

     設営後、早速焼岳に向けて7時10分過ぎに出発。荷物が軽くて心も軽くなりますな。河童橋を渡り、 梓川のほとりを歩いて焼岳登山口へ。途中西穂高岳の登山口がありました。西穂高はロープウェイで 行くイメージだったので、上高地に登山口があるの知りませんでした。7時50分頃登山口到着、ここから 登山道になるもしばらくは傾斜が緩くて標高は上がらず。50分ほど歩くとハシゴがいくつも出てくると共に、 梓川が眼下に広がり段々と山らしい感じに。意外とハシゴあるななんて言っていたら、ほとんど垂直な2段の ハシゴが登場・・過去登ったことないくらいの高さのハシゴでございました。日帰りの山くらいのイメージ しか持ってなかった焼岳、北アルプスは侮れませんねー。梯子を登ってほどなく焼岳がまじかにどんと 出てきて、笹原を登ると焼岳小屋に到着。そこそこ賑わっていて、小屋の端の方でアンパン食べて休憩。 飲み物3ケース分くらいを歩荷されている方がいらっしゃったのですが、小屋まであの階段を背負って あがるってすごい。。

     焼岳小屋を出発するとすぐに笠ヶ岳があらわれ、さらに歩くと焼岳が正面に、振り返ると穂高連峰、 周りには噴気がモクモクといういろんな景観が見える焼岳展望台に到着。風もなく穏やか、遠路はるばる やってきた甲斐がありますね〜。ただ、正面に見える焼岳、どこ歩いてくの?という荒れた急登感を 醸し出しておりました。一旦下って登っていくと、見た目通りのガレ場というかザレ場というかの急登、 展望を楽しみながらも息を切らせて登り、11時前に焼岳北峰に到着。山頂は大賑わい。上高地から歩く 方より中の湯から歩く方の方が多いんですかね。山頂からの展望も素晴らしく、笠ヶ岳から裏銀座方面、 槍・穂高といった北アルプスのスター達、反対側には乗鞍。眼下には緑色の火口湖と噴煙と絶景で ございました。向かいにある最高峰の南峰にも人がいるのが見えて、歩けるのかと思ったのですが、 調べると立ち入り禁止区域のようでおとなしく下山することに。30分ほど絶景を満喫してから出発。 岩場を下った後のザレ場が一番滑りやすく、U先輩はくたびれた靴の影響もあって転倒、ヒヤッとしました。 ちなみに私は夏の山行で滑り易くなって来たなと思って、5年使ったSCARPAのレベルGTXからリベレに 切り替えた初山行、同じサイズで油断したのもあってテーピング貼り忘れたら、毎度の履き始めの擦れで 踵あたりがだんだん痛くなってきたのですが、滑るのはマシになった感じ。ソールは大事・・コロナで 張替え時期を逃してたらだんだん全体的にほころびが見えてきて買い替えちゃったけど、途中でソール 張替えた方が良かったな。

     落石にも気を使いつつ焼岳展望台に戻って少し休憩。12時を回り、南からだんだん雲が広がってきて 展望も怪しくなってきたので、ちょうど持ってる間に山頂に入れてラッキーでした。焼岳小屋で山バッチを 購入し、上高地へ。長いハシゴが下りのハイライトでしたが無事に通過して登山口までもう少しという ところで雨が降り始め、ウェストン碑あたりで本降りに。たまらず近くの東屋で雨宿り・・なかなか雨脚は おさまらず、30分以上足止め。東屋が近くにあって良かったなと。雨宿り中にU先輩はカップラーメンを 作ってたんですが、アルコールの量が何tだの、砕いたラーメンがどうだのと、料理をしているというより 理科の実験をしている感じ。仕事はエンジニア卒業しても根がエンジニアですね〜。そんなこんなでテントに 戻ったのは15時頃。小梨の湯が16時までと思って、急いでお風呂に入ろうと思って向かったら、予約制で 入浴不可とのこと・・期待していただけにショックでしたが、しょうがないので向かいの売店でビールを買い、 サイトに戻って乾杯。つまみとともに飲み始め、そのまま夕食へ移行しつつ、互いの近況やら山の話やらを しているうちに暗くなり、19時前に散会してそのまま就寝。雨は昼に降った後は降ることなく、テーブルも あって涼しい快適なキャンプ場、ドフラットだし、周辺の施設も充実しているし、バックパックで来る キャンプ場としては最高クラスの快適さでは。ワインも飲ませてもらって、楽しい時間だったな。

    第2日

     翌朝は5時半頃起床。といっても、3時くらいに目が覚めた後は今一つ寝付けず寝てるんだか起きてるんだか な感じ・・19時から3時で8時間寝てるんでそりゃそうか。簡単な朝食を済ませて予定を相談。明神池まで 散歩することにし、ごみ捨てに行くと上高地には朝からやってる日帰り温泉があるとの情報をゲット。 これはいかねばと予定変更して上高地温泉ホテルへGo。7時のオープンすぐに入ってさっぱり。いい湯 でしたね〜。風呂あがり、雨がパラパラしていたこともあり、一旦サイトに戻って撤収作業。荷物を 食料庫に置いてから上高地散策へ。小梨平キャンプ場、数年前に熊が出てテントで人が襲われたことから、 食事するとき以外は食料やごみを食料庫に入れることになってました。河童橋からもほど近く、人が多く 行き交うキャンプ場だったので、熊が出るとは思わなかっただろうな。熊目撃情報の看板に記載がなかった のが良かったですが、近い日付で書かれていたらちと怖い。。

     8時45分頃に出発。空荷で楽ちんです。きれいな川と森を眺めながら歩いていくと明神岳が現れ、 その先に明神館。青空も見えてきて気持ちのいい朝。明神橋を渡って明神池へ。500円の参拝料が必要な 明神池でしたが、きれいなとこでした。その後、自然探勝路を歩いて河童橋まで戻ったのですが、 梓川の水ほんときれい。屋久島の水がきれいで感動していた次男、上高地も気に入るんじゃないかと思うが、 どうだろう。歩いていくと岳沢への登山口登場。学生時代、山歩くつもりでなく旅行でやってきて、 岳沢小屋まで行ったことがあったのだが、その遠い記憶で、初日橋を渡って歩こうとしたのかも。 河童橋に戻ると大賑わい、土産物を見ていると隣から流れてくるカレーの匂いにつられてしまい、 少し早めのお昼ご飯。私はカツカレー、U先輩はざるそば。山の飯ではなく、観光地のちゃんとしたお昼ご飯 ですね。キャンプ場のレンタルも充実していたし、ケビンもあったし、手ぶらで来ても何とかなりそうな 日本の一大山岳リゾート地感がありました。その後キャンプ場で荷物を回収してからバスに乗って下山。 12時過ぎに駐車場に戻り、関西から来ているuosuki先輩とはここでお別れ。帰りも長い道のりを走って郡山へ。 群馬あたりからはずっと雨でしたが、山行中の天気はまずまずで出動した甲斐がありました。uosuki先輩には 鳳凰山改め思い付きプランに付き合ってもらい、ありがとうございました。鳳凰三山には今度行きましょ〜。 今回見えていた山達もいいですね〜。

    2022.9.23記

    山歩き中のキャンプ場
    2022年9月17,18日 小梨平キャンプ場

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