火打山/妙高山('23.08)



山名火打山/妙高山
地域妙高戸隠連山/新潟
標高2462m/2454m
登山日2023年8月13,14日
天候一日目 晴時々曇、夜雨 二日目 晴時々曇
備考高層湿原が連なるエリアを挟んでそびえるタイプの違う二山。
日本100名山/日本100名山

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    ルート

    第1日 笹ヶ峰登山口〜黒沢橋〜富士見平分岐〜高谷池テント場〜天狗の庭〜ライチョウ平〜火打山山頂〜ライチョウ平〜 天狗の庭〜高谷池テント場
    第2日 高谷池テント場〜茶臼山〜黒沢池ヒュッテ〜大倉乗越〜長助池分岐〜妙高山山頂〜長助池分岐 〜大倉乗越〜黒沢池ヒュッテ〜茶臼山〜高谷池テント場〜富士見平分岐〜黒沢橋〜笹ヶ峰登山口

     備考 累積標高差:約2300m コースタイム:第1日 6時間10分、第2日 9時間

    山行記

     ”夏休み、山行く?””仕事が・・・”と言いつつ、仙台の実家に帰るという妻。”行くよ〜”と、意外とのってきた長男と次男。 7月末に急に行先を物色したため開いているテント場もあまりない中、高谷池ヒュッテのテント場を8/14,15で確保できたと 思ったら台風発生・・・どうなる夏休み??

    第0日

     引きこもりのまま夏を迎えた7月末、子供たちが意外と山に行くというので確保したテント場、一泊1000円/人と 最近高騰している山のテント場にしてはリーズナブルで2泊しても懐に優しいと思っていたら、台風7号がノロノロと北上して 来る予報で文字通り雲行きが怪しい感じ。。直前まで天気予報を眺めて思案・・・日程を早めた方がよさそうな感じで、 山の日に問い合わせてみると空きがなかった8/13のテント場も5張りほど空きがあるとのこと。急遽予約を変更してもらい、 天気が怪しかったら1泊で下山するかと思いながら8/12に移動開始。長男は18時までバイトだと言うので、 朝ちょろっと会社でやっつけ仕事をしてから会津に移動し、長男のアパートで荷造り。長男が帰宅してから買い出し& 夕食を食べてから笹ヶ峰の登山口へ移動。24時前に到着し、満天の星空を眺めた後車中泊でした。

    第1日

     朝5時に起きるも子供たちは予想通り(?)起きず、なんだかんだで6時半に駐車場を出発。登山口で登山届を出し、 山歩きスタート。15日の夕方から風が強い予報だったため1泊2日に短縮することにして食料と着替えを減らしたうえに、 子供たちに荷物を分散したのでテント泊にしては軽いザックでしたが、高谷池ヒュッテの水場が枯れてて水は500mL/人分しか 売ることもできないという厳しい状況のため、水7L+飲み物をペットボトルで10本分を3人で担いでました。 登山口からしばらくは木道が多い緩やかな登り、黒沢橋を越えるとだんだんと急になり、十二曲りを超えた後が更に急。 次男が肩が痛いと不満を漏らすのでパットが多少厚い私のザックと交換してみたものの、差はなかったようで。。ちなみに 初日は長男が一番大きいザックを担いでくれました。ありがたい。

     9時ごろに富士見平到着。ここまではあまり展望も花もない道をひたすら登る感じでした。しっかり整備されていて 歩きやすく、去年の扇沢から種池山荘までの登りに似てる感じも。富士見平からはなだらかな道を歩いて高谷池ヒュッテへ。 花も所々に咲いていて歩きやすい道。9時40分頃にヒュッテに到着し、テントの受付をしてサイトへ。まだ空いていて、 平らな場所も多く、ステラリッジ4でも場所に困ることなく設営できました。ペグは刺さりやすいし、石も置いてあるし、 すぐ隣の高谷池はきれいだし、トイレは山のトイレとは思えないきれいさだし、水場さえ枯れてなければ言うことなしの 快適な山のテント場ですねぇ。設営後、火打山の山頂目指して10時半頃出発。荷物は子供たちに任せて私は手ぶら、 なんとも楽ちん(笑)。高谷池から天狗の庭の間も庭園感があっていい感じでしたが、天狗の庭がまたいい感じ。 火打山に雲がかかっていても絶景でした。天狗の庭を過ぎると登りが始まりライチョウ平へ。暑くて水分の消費が多く、 持ってきた水分で足りるか心配になりつつ、少し休憩してから山頂までもう一登りし、11時50分ごろ山頂に到着。 それほど急坂もなく良く整備されていて歩きやすいし、森林限界を超えた感じで歩くので嫁さんにも良さげな火打山でした。

     なだらかな広い山頂ですが、残念ながら雲がかかっていて真っ白で展望なし。。先に着いていた子供たちに合流し、 お昼ご飯タイム。40分ほどいましたが、妙高山方面がちらっと見えたくらいで山女日記で見えていた白馬はどこへやら。 中々晴れないのであきらめて12時半頃に下山開始。下りも歩きやすい道で40分ほどで天狗の庭に到着。 火打山にかかっていた雲はすっかり晴れていて、青空と池塘とあいまって行きよりも絶景感が増してて見飽きません。 高谷池ヒュッテには13時半ごろ到着、ヒュッテでお茶やジュースを補給・・生きかえりますねぇ。テントに戻っても暑いので、 サイトの木陰で涼んだり、昼寝したり、子供たちとしゃべったりでのんびり時間を潰すひと時。16時半を過ぎ、だんだん 涼しくなってきたことに夕食の準備開始・・といってもビールを買うくらいですが(笑)。お湯を沸かしてアルファ米を戻しつつ、 担いできた焼肉を焼き始めます。次男のリクエストでしたが、山でのビールと焼き肉、最高でした〜。遠くで雷が鳴り始めて 心配になりつつも、ヒュッテでカップラーメンも買ってきて〆、ぜいたくな夕食でした。夕立も来ず、暗くなった後就寝・・・ といきたいとこでしたが、暑くて寝付けない子供たちとともになかなか眠りに着けない夜でした。

    第2日

     翌朝、5時頃に起床も寝付けなあった子供たちの動きは鈍く、出発は6時過ぎでした。茶臼山を経て黒沢池ヒュッテへ 向かいますが、次男がご機嫌ナナメ。。黒沢池や妙高山だけでなく、日本海や上越市街まで一望できるいい天気なのに 肩が痛いだと足が痛いだのブツブツ言いながら歩くので、黒沢池ヒュッテで朝食を食べた後、ヒュッテで待機してもらう ことにし、妙高山へは長男と二人で歩くことに。黒沢ヒュッテから大倉乗越まで登ると妙高山がどんと見えますが、 眼下に長助池、ロープ場が続く急坂を下った後はなだらかな巻道になりましたが、火打山と違って整備感は低く山道 慎重に歩かないと危険な感じ。長助池の分岐まで下って、しばし休憩した後標高差450mの急登へ・・・距離1qで 標高差450m、なかなかの斜度ですねぇ。

     木々に覆われた溶岩ゴロゴロの道をひたすら登って山頂へ。展望もあまりなく単調な登りなので、次男が歩いていたら 文句がひどかっただろうな。。息を切らせつつ1時間ほど歩いて立派な標識の立つ北峰に到着。雲海と新潟方面の 展望が広がっていましたが、最高地点はもう少し先の妙高大神らしいのでもうひと歩き。日本岩という大きな岩を過ぎて、 岩場の山頂に到着。小さな石碑があり、360度の大展望が広がってました。雲が多くて遠望はききませんでしたが、 昨日歩いた火打山とその奥の焼山といった頚城山塊の山並みをはじめとして周囲が見渡せました。風も涼しく、 おやつを食べながらしばらく休憩してから下山開始。登りより嫌いな岩場の急登を下り、長助池分岐からトラバース を経て大倉乗越へ再び登り・・ここのロープ場、今回の山行で一番急だったと思われる直登状態の場所も。 何度も続くアップダウンで、標高2000m以上を歩いてるだけなのに高谷池のテント場に戻るまでに累積標高差 1000m超え、思っていたよりタフな登山道の妙高山でございました。

     12時には戻ると次男に言っていた黒沢池ヒュッテに11時40分頃到着。ベンチを借りてお昼ご飯。次男も 歩いてなくてもお腹は空くようで長男とともに、肉うどんをぺろりと食べてました。おやつも食べ、山バッチとお茶を ヒュッテで調達してから高谷池に戻ります。茶臼山あたりまでは展望も良く、花も咲いていていい道でした。 高谷池ヒュッテに戻りテントを撤収。テントがたくさん並んでいた前日と違い、この日は数張りくらいしか残ってませんでした。 台風で我が家同様に日程を変更した方も多かったのでしょうか?次男のなくなっていた帽子もヒュッテに届けられていて 助かりました。届けて頂いていた方、ありがとうございます!お茶も追加で補給して14時頃下山開始・・・結局、 担ぎあげた水分に加えて山小屋でペットボトル10本、ビール2缶の水分調達したので一人6Lくらいを2日間で消費、 下山時にほぼ空だったので夏山の水分消費半端ないですね。ペットボトル持ち帰りのため、家で大量のからボトルに 妻が驚いてました。

     高谷池から6km弱の道のり、富士見平で休憩してからは淡々と歩き続けで16時半に下山。長男が左ひざが 痛いと辛そうだったので心配でしたが、何とか歩いてくれました。渡したストックは負担軽減に多少早くだったよう。 妙高山をパスして体力残ってる次男も高谷池からはDIVAを担いでくれました。さて、下山後は直江津のビジネス ホテルを目指して移動。火打山の山頂で急いで探して見つけたホテルニューイカヤという駅前のビジネスホテル、 どんなところだろうと思いながら向かいましたが、直江津駅のど真ん前にある創業150年の老舗ホテルだったようですね。 立て替えてからも時間がたっているようで古さはありましたが、部屋は広かったです。3人一部屋は探せなかったので、 子供たちは二人部屋で私は一人、チェックイン後さっそくシャワーを浴びて2日間分の汗を流してから夕食へ。 駅前の大衆居酒屋が良さそうだったのですが、お盆は残念ながらお休みのようで、食事処を探してウロウロ。。 すぐに入れた「樹八」というあまり聞きなれない海鮮割烹食堂というお店に入り、飲み物を注文。 店員さんになかなか飲み物が通じず不安を感じるスタートで、タコのから揚げは売り切れ、代わりに頼んだ 鳥の唐揚げも微妙でしたが刺身定食は美味しかったです。遅めの夕食を食べ、ホテルに戻って22時には疲れて就寝。

    第3日

     朝、ホテルで朝食を食べてから福島に戻ります。会津の長男のアパートに着いたのは11時半頃だったでしょうか。 長男が運転免許を取ったものの、車の保険が配偶者限定&35歳以上限定のため長男には運転させられないため、 一人で運転するしかなくて睡魔に襲われつつも交代できないのが残念ではありました。まあ、保険が効いたとしても、 ペーパードライバーの長男が運転する車に乗るのは怖い気もすけれど・・・。アパートで荷物を下ろし、昼食を食べてから 郡山までもう一走り。山は2日間だけでしたが、前後の移動含めると3泊4日を子供たちと過ごした夏休みでした。 GW以来あった長男の元気な姿も見れたし、高妻山から2年振りの男3人旅を満喫したかなと。久し振りに日に しっかり当たって日焼けがひりひりするのも健康を取り戻す第一歩になったか??

    2023.8.21記

    山歩き中のキャンプ場
    2023年8月13,14日 高谷池ヒュッテテント場

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