| 山名 | 越後駒ケ岳 |
| 地域 | 越後三山/新潟 |
| 標高 | 2003m |
| 登山日 | 2025年7月20,21日 |
| 天候 | 一日目 晴時々曇、二日目 曇のち晴 |
| 備考 | 豪雪地帯の景観と大展望の山
日本100名山 |
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山行記へ 山の写真へ 山ある記Topへ ルート 第1日 枝折峠〜明神峠〜道行山〜小倉山〜百草ノ池〜前駒〜駒の小屋〜越後駒ケ岳〜駒の小屋〜前駒 〜百草ノ池〜小倉山〜道行山〜明神峠〜枝折峠 備考 累積標高差:約1250m コースタイム:第1日 5時間10分、第2日 3時間10分 ”結婚記念日、たまにはレストランで食事とかどう。””例えばどんなとこ?””ホテルのレストランでステーキとか。” と妻が数か月くらい前に言ってた気もしますが・・”三連休の予定は?””土曜日仕事、日月休みでいつも通り” ”じゃあ土曜日の夜出発で越後駒ケ岳行こうよ。””歩けるかな〜””避難小屋あるから大丈夫じゃない?” と、よくある海の日は山にいるパターンとなったのでありました。 第0日 土曜日、妻の仕事が長引き、18時過ぎに自宅を出発。かつやで夕食を食べ、コンビニで初日の朝と昼の食料を 買い出ししていたら郡山を出るのはさらに遅くなり、0時までに枝折峠に着くかな?という時間でした。 ちなみにこの日の午前中、私は病院に行って3時間以上。酒もそんなに飲まないのにγGPTの値が高くて通院し始めたのですが、 それより6月末に次男と会った後から止まらない咳の薬をもらうのが主目的でした。避難小屋であまり咳していると 申し訳ないので。。それにしても、並ばない万博と言いながら並んでるらしいですが、病院の待ち時間も何とかならない ものですかねぇ。さて、そんなことはさておき郡山東ICから磐越道に乗って北陸道、関越道と変わりながら魚沼ICを下り、 昼でも夜でも大差ないシルバーラインのトンネルを経て枝折峠に到着。駐車場はそれなりに広いのですが、あまり空きは なかったです。避難小屋に泊まってる人と車中泊している人といた感じ。我々も寝る準備をして0時前には就寝。 第1日 朝、4時半頃起床。もう少し寝ていたいとこでもありましたが、明るくなったのと続々といらっしゃる登山者で 目が覚めちゃいました。駐車場の区画部分は5時前前には埋まっていて空きスペースもどんどん埋まっていたので、 だいぶ下まで路肩に止める車が出ていたかもしれません。5時過ぎても寝ていた妻を起こして朝食を食べ、朝の 出発ラッシュが収まってきた5時50分頃に我々も出発です。暑いし、日帰りだと距離も長い越後駒ケ岳なので、 朝が早い方が多いですね。標高1000mを越えている枝折峠ですが、快晴で6時前でも既に暑い・・歩き易い時期が 短くなっているし、雪が少ないと水場が枯れるし、温暖化で山歩きも日程調整が難しくなっているような。。 最初から尾根道を歩くルートなので見晴は良く、奥只見湖にできる雲(滝雲は秋が見頃らしい)や荒沢岳の かっこいい姿を見ることができ、気分良くスタート。少し歩くと越後駒ケ岳や中ノ岳も見え、花もちょくちょく現れ、 道はなだらか&道幅広いとこが多くといいハイキングコースな感じで歩き易い道ですね。 明神峠から道行山までは標高変わらず尾根道をアップダウンを繰り返す道。後ろから来る方に抜かれつつ、 ときおり見える越後駒ケ岳の姿を励みに進みます。最初から汗だくで登りだけながら4L分持ってきた水分の消費も 進みますね。道行山から小倉山までも引き続き緩やかな道。木道が整備されていて歩き易いと妻。結局百草ノ池 くらいまで長い間なだらかなままでした。百草ノ池から前駒にかけては急登になり、森林限界を超えてくるので ザ・夏山感の中息を切らせつつ岩場も登っていく感じ、同じ感じの道に飽き気味だったので変化があっていいですね。 時間があるからゆっくり休んでいいよねという妻のペースに合わせながら登りますが、展望が素晴らしいので 待ち時間も苦にならないのが良いですね。前駒から駒の小屋まではもう一息、小屋の下の岩場のなかなか急ですが、 鎖やロープは無く、手足を使ってアスレチック気分。楽しいけど慎重に・・下りで足が疲れている方が滑る音が してびっくりして振り向きましたが、岩場下の平らな地面でとどまっていて一安心。。岩場はやはり下りの方が怖いですね。 出発から5時間半近くかかって駒の小屋に到着。小屋横の水場でドバドバと冷たい清水が流れ出ていて、飲んでみると めちゃくちゃ美味しい!暑い日に命の水ですね。後で管理人さんに聞いた話だと、今年は雪がしっかり残っているので 水が豊富、小屋下にある水場はまだ雪渓の中とか。昨年は雪がなく、小屋横の水を引いているところは7月に枯れて しまったとのこと。2年前に高谷地ヒュッテに行った時も水が枯れて水確保が大変でしたが、雪が降らなくなると スキー場だけでなく登山者も、そもそもそこで暮らしている動植物も困るんだなと。今年は梅雨も雨が少ないし、 雪解け水がないと干乾びてしまいますねぇ。小屋の前に広い休憩スペースがあり、ベンチや板があるので、景色を眺めながら お昼ご飯を食べる。トンボが出てきてるのでは虫もおらず快適。食後、小屋に荷物を置いて山頂へ向かいます。 小屋を出てすぐの登りで管理人さんとすれ違い(名札をぶら下げて分かるようにされてました。)、泊まりたいことを 伝えたり、花情報を聞いたり・・レコでも良く書かれてますが、感じのいい方でした。分岐までの登りではハクサンコザクラが 迎えてくれ、分岐からは山頂まで緩やかに登るとトンボだらけの山頂に到着。ガスがかかっていて360°の大展望とはいかずも 八海山が目の前に見えました。 ベンチでしばし休憩しつつ、昼ご飯食べたばかりですがカフェタイム。コーヒー好きの妻にドリップコーヒー淹れつつ バームクーヘンとあずきカステラをコーヒー受けに上納。珍しいおやつに喜んでもらえて良かったかな。山頂にいた方と 少し話しましたが、70過ぎた方で一度完全リタイアされた後に再び働いているけれど、夏は1.5か月休みを取って、 キャンピングカーで百名山を登っていて、今年は越後駒ケ岳から北上して東北の百名山を登られるとか。次は平ヶ岳・・ 70歳過ぎてお元気、越後駒ケ岳も日帰りでこれから下山されるよう、25年も先に自分がその元気あると思えないなと、 毎度山出会う先輩方には驚かされます。帰りは分岐のから中ノ岳方面にも少し足を延ばして、ハクサンフウロやニッコウキスゲ の咲く斜面を眺めます。花も咲いてますが、中ノ岳に続く稜線もいい感じ。強者の方は中ノ岳から荒沢岳まで周回する方も いるようですが、とても歩けないですね。ハイキングを楽しんで駒の小屋に戻り、改めて受付を済ませて昼寝したり、 小屋裏を覗いたりしてしばし休憩。日が当たらないとさすがに涼しくて快適。16時半前から夕食の準備・・といっても お湯沸かしてレトルトカレーを湯煎し、フリーズドライの白米とスープを戻し、焼肉焼くだけで調理無の手抜きでございます。 これまた珍しく持って上がった福島の桃ワインで結婚記念日の乾杯しつつ、しっかりエネルギー補給。駒の小屋で 唯一売ってる食料品のビールも進みます〜。ゆっくり食べ、夕焼けも眺めて早々に就寝。 第2日 夜、まだ日付が変わる前に目が覚めて小屋の外に出てみると満天の星空。前日、車中泊で枝折峠に着いた時も星空が凄かった のですが、早く寝たくてほとんど見なかったので、この日は1時間近くボーっと星空や新潟方面と思われる夜景を眺めてました。 風もなく穏やかな一時、日中の歩きで疲れ切ってないと起きれますね(笑)。妻も久し振りの天の川だったのでは。 再び寝るも1〜2時間ごとに目が覚める感じでしたが、日の出が4時40分とのことで4時半頃に再び小屋の外へ。残念ながら ガスの中で日の出の期待薄。それでもと他の宿泊者の方としばし日の出を待ちますが、薄っすら太陽が見えたのが限界で、 赤い色にはならずでした。奥只見湖の滝雲もです、朝の山イベントはまたの機会に、ですね。その後、5時半過ぎに朝食を食べ、 撤収準備。土曜日は満室状態だったようですが、我々止まった日曜日は宿泊者が10人ちょっとでスペースにゆとりがあり、 過ごしやすかったです。バイオトイレのアンモニア臭はなかなかでしたが、2000円/人で泊まれ、テント泊だと500円/人、 最近はテント泊でも2000円/人が普通になってきているのでだいぶお安い、管理人さんのいる小屋ですね。電気も付いて ましたし、美味しい水が飲み放題だったのも素晴らしいところ。 さて、なんだかんだで遅くなり、6時40分頃に下山開始。小屋下の岩場を下っているとだんだん青空が広がってきました。 日が出ると暑いので早々に長袖をしまって歩く。百草ノ池まで急なところも下って1時間ほどで到着。小倉山、道行山までは 比較的快調だったのですが、道行山から明神峠まではすっかり晴れて強い日射しが凄いのと、断続的な登り返しとでバテバテ。 水分もどんどん消費し、明神峠ではがぶ飲み状態。日影だとまだましなんですが、日が当たると暑さが半端ないですね。 他の方のヤマレコでも暑さにやられてる方多数、1000〜2000mでこれなので、夏山歩きはこの先どうなってしまうんだか。 明神峠からは緩やかに下るだけなのでお茶を飲みながら歩いて無事到着。下りは4時間ほどでした。 下山後、銀山平キャンプ場のかもしかの湯へ。ここで昨日山頂でお会いしたキャンピングカーの方と再会。昨日は枝折峠で 後泊されて温泉が開く時間に合わせて下りてこられたとのこと。東北巡り、お気をつけて〜。かもしかの湯、施設きれいでしたが 空いてて快適、500円/人ですし、いい湯でした。さっぱりしてから、せっかくここまで来たのでと奥只見湖を見に奥只見 レストハウスに寄ったのですが、レストハウスは見たかったダム湖は見えず、ダムの壁だけ眺められるスポットでした。 遊覧船に乗るための乗り物乗ると見えそうでしたが、そこまでは良いかとお昼ご飯を食べたら帰宅モード。シルバーラインの トンネルがめちゃくちゃ長いなと思いながら走って夕方郡山に戻りました。高速走らずに国道352号線で檜枝岐村に抜けた方が 高速代はかからず距離も短いのですが、以前会津駒から谷川岳に移動する際の奥只見湖沿いの道が狭く大変だった記憶から 走る気になれず大回り。Googleナビの時間は変わらないんですよね。。そんなこんなな海の日山行、一泊小屋泊まりで 泊まりにしては距離も短めだったので余裕持てましたかね。妻のしんどかった黒部五郎の山小屋泊まりの記憶も薄らいだ?? 2025.7.26記 |