五竜岳('25.08)



山名五竜岳
地域後立山連峰/長野・富山
標高2814m
登山日2025年8月31日,9月1日
天候一日目 曇のち晴、二日目 晴のち曇
備考残雪期に武田菱のでる後立山連峰の展望台。山頂部は岩山。
日本100名山

    ルートへ
    山行記へ
    山の写真へ

    山ある記Topへ



    ルート

    第1日 アルプス平駅〜第一ペアリフト〜地蔵の頭〜小遠見山〜中遠見山〜大遠見山〜西遠見山〜白岳〜遠見尾根分岐〜 五竜山荘〜白岳〜五竜山荘〜五竜岳〜五竜山荘〜白岳〜西遠見山〜大遠見山〜中遠見山〜小遠見山〜アルプス平駅

     備考 累積標高差:約1400m コースタイム:第1日 5時間20分、第2日 5時間45分

    山行記

     北海道から帰ってきて、残り短いアルプスの季節なのでどこか行きたいと下調べ。人気の五竜山荘のテント場 ですが、日曜日に2張りの空きマーク・・有休取らないとだし、これは誘われてると勝手に解釈し予約。 長男に聞いていくというとこまでは想定の範囲内でしたが、8月中郡山に居候していた次男が行くのは想定外でした。 妻が仕事の間に男三人旅・・どうなることやら?

    第0日

     土曜日、長男を会津から召喚し、荷造りして移動開始。次男が参加することによりレインコートやヘルメットが不足 するため、三春にできたモンベルショップを訪問し、今年は一緒に歩くことが多い長男用のレインコートやトレッキング シューズに次男分のヘルメットも購入。安めの選んでもなかなかの出費・・長男にしっかり使ってもらわんとな(笑)。 郡山東ICから磐越道に乗り、北陸道を走って糸魚川ICまで走って下道へ。談合でガソリンが高いという長野に入る前に ガソリン給油して白馬を目指す。家を出たのはまだ午前中だったのにあっという間に夕食時になってきたので、 小谷村の道の駅に寄るが、2分ほどラストオーダーに間に合わず。どこに行ったものかと長男が検索してでてきた 白馬村の絵夢に行くと満席でしたが、しばらく待って座ることができました。19時前に到着して、とんかつ定食に ありつけたのが19時50分頃、温泉に入りたい子供たちは温泉の終了時間も迫ってくるのでやきもきしてましたが、 何とか間に合いそう。絵夢、バイトの若者が数人いるも料理を主で作っているのがおかみさん一人のようで 大変そうでしたが、インバウンド価格で高いということもなく良かったです。夕食後、すぐ近くの八方の湯へ 移動して入浴、蛍の光が流れ始める頃に八方の湯を後にして、サンサンパーク白馬で車中泊でした。

    第1日

     朝、6時半頃起床。ゴンドラが動くのが8時半になっていたので、早く起きてもしょうがないため山にしてはゆっくりめ。 朝食食べて白馬五竜へと思ったのですが、次男が目がかゆくてだめだと言う。。もとから眼科に行けと言ってたのに 面倒がって行かなかったのに遠征先で言うか・・とはいっても山の上だと何もできなくなるので、近くの眼科を探す。 日曜日でやってる医者があると思って向かってみるもないかで管轄外・・結局、白馬村にはそもそも眼科がなく、 諦めて登ることにしたのでありました。その後、山では悪化することなく治まっていったみたいで事なきを得ましたが、 事前準備が大事ですね。。。そんなこんながありつつも、ゴンドラ乗り場があるエスカルプラザには8時過ぎに到着、 チケットを買って乗り場に行くと運転開始を待つ行列ができていましたが、8:15から動き出したゴンドラに我々も 8時20分過ぎには乗り、10分であっという間に標高1500m超えのアルプス平駅に到着、早い。少し下に乗り場のあるリフトに 乗り換えて、標高1600m超えの終点までさらに移動。トイレにも行って9時前に登山スタートでした。八方尾根の方は ゴンドラが動き出すのが早いですが、五竜の方はこの時間からゴンドラの時間で日帰りで歩くには健脚でないと無理な感じです。

     さて、分岐を地蔵の頭の方に進んで登っていきます。向かいの八方尾根は雲がかかっていますが、足元には高山植物が 沢山。リフトのある植物園も8月末なのに意外とたくさん花が咲いてました。とても整備が行き届いている道をたくさんの人と 並んで歩いていきますが、曇り空でも暑くてすぐに汗だくに。一ノ背髪から尾根道になり傾斜も緩やかになり歩き易いのですが、 雲がかかっているため展望がないのが残念。晴れてるともっと暑いので日除けと考えればいいのかも?1時間ほどで小遠見山に 到着。水分補給しながら少し休憩。テント泊装備が重くて疲れますね。まだまだ序盤なので続いて中遠見山、大遠見山と進みます。 この辺り、アップダウンを繰り返す尾根道で結局ほとんど標高稼げないのと、木の間を歩くので風もなく暑く、展望もないので 長く感じました。大遠見山手前に細長い水たまり的な池があり、2時間歩いてお腹が空いてきたので休憩、昼用に持ってきた パンを食べる。ヤマレコではこの辺が大遠見山になってましたが、標識は少し先にありました。大遠見山から緩やかな登りで 西遠見池でも西遠見山でも休憩とこまめに休んで肩にも休息を与えつつ登ります。西遠見山から先は急になり、鎖場もあるという ことなのでヘルメットを着用。やせ尾根を通り、階段や鎖場を登っていき、西遠見山から1hほど歩くと稜線に出て、 富山側の山並みがチラ見え。長野側からの雲が稜線で止まっている感じで、全体が見えなくてもやっと来たアルプに来た感が でました。

     眼下に五竜山荘も見え、白岳からは10分もかからずに到着。テント泊の受付すると、携帯の充電器がある。モバイルバッテリー まで充電切れ寸前だった子供たちはさっそく充電させてもらってた。なぜ事前に充電してこないと思うも、最近の山小屋は サービスが良くなってきてますね。テント泊で使わせてもらえるのもありがたいですね。4人用テントになったので、 山の斜面にあるテント場だと張る場所が厳しいかと思っていたのですが、下段は意外と幅が広くて張りやすい感じで 無事に設営完了。目の前の景色もいい感じ、五竜岳が雲の中で様子が分からないですが、14時でタスク終了なので あとはまったりタイム〜。おやつ食べたり、昼寝したり、本読んだりとそれぞれゆるりと過ごします。有名な「山が好き 酒が好き」Tシャツを買いに行ったら売り切れ状態。。「山が好き晴が好き」Tシャツも売り切れ、後からヤマレコ見たら 前日まではあって、この日早々に売り切れた感?ギリギリアウト・・残念。。山荘に着いてすぐ見てたらもしかしたら Lサイズあったかもですが、いつの日か又来てということですかね。17時ぐらいになると雲が晴れてきて青空登場。 遠見尾根や五竜岳への稜線が姿を現してくる中、夕食の準備開始。この日は次男が選んだたらこパスタと焼肉。 まずはパスタ・・お湯が少なくてゆでてる間に完全に水が無くなってしまいましたが、まあ食べれる出来(笑)。 焼肉とビールを眼下に山並み見ながら食べる・・幸せですね。夕焼けで空が赤くなったり、五竜岳の雲が取れて全貌が 見えたりと変わる景色を楽しみながら夕食食べてる間に暗くなってきて、片付け終わったころには真っ暗でした。 陽が落ちるのもだんだん早くなってますね。夕食後20時頃には就寝。

    第2日

     夜、23時頃に一旦目が覚めて外に出ると星が凄い。今年は天の川を何度も見れていい年。しばらく眺めつつ、写真を撮ろうと していると長男も起きてきてスマホの設定をいじりだす。結局私はデジカメで微妙な写真を撮った後テントに戻ったのですが、 粘っていた長男はスマホでいい感じの写真を撮ってました。おぬし、やるな。。シャッター速度は帰られたんだが、ISOの 感度設定のいじり方がよく分からなかったのです。後で調べたので次こそは・・星空に出会うのいつ??そんな夜を経て、 5時前に起床。五竜岳の山頂で日の出を迎えるには暗いうちから歩かないとならないので、明るくなってからでも間に合う 白岳に登って日の出を待ちます。だんだん空が赤く染まり、雲海のしたから太陽がお出まし。絵にかいたような日の出が 見れたのは久し振りでいい朝。白岳に居合わせた他の方も笑顔。陽が上がってきたところで五竜山荘に一旦戻り、お次は 五竜岳の山頂を目指します。ヘルメットをかぶり荷物は水とおやつ少々くらいで子供たちは手ぶらと身軽。歩いてる間に 上着を脱いだので3人分入れた私のザックはそれなりに膨らみましたが。

     五竜岳の上には雲一つない青空が広がり風もなく、この上ない山日和。登り始めてすぐにヘリコプターの音がして振り返ると 五竜山荘に向かってるよう。写真的には雲海の上を飛ぶヘリが映画のワンシーンのようでしたが、早朝に山荘に立ち寄る ヘリ、大事でなければいいのですが。下りてくる方ともすれ違いながらあること1hくらいで山頂に到着。途中の 鎖場は昨日と違って鎖がないとつらい感じの岩場でしたが、そんなことも忘れさせる山頂の大展望でございました。 目の前に鹿島槍、鹿島槍から右側に剱・立山の雄姿に始まり、黒部源流域や槍・穂高まで。反対側には唐松から白馬三山に 続く後立山連峰の山並み、ずっと見ていたい景色でした。北海道とはまた違うアルプスの景色もいいですねぇ。 ただ、朝の山頂はさすがに寒く下山もしないとなので、山頂で居合わせた方と記念撮影をしあったら下山開始。 下りも山頂付近の岩場は三点指示を意識しながら慎重に歩き、7時40分頃に無事にテント場に帰還。既に他の方の テントは無くなっていて、撤収にとりかかってもいない我が家は断トツの最後発になってました。皆さん早いですねぇ。 唐松や鹿島槍に皆さん縦走されていったのでしょうか。我々、遠見尾根を戻るだけなので、朝食を食べて、撤収してと やっている間に時間は過ぎ、山荘を出発したのは9時でした。リゾッタ、アルファ米よりお湯で戻す時間が短くて 朝にいいのですが、それでは補えなかったです(笑)。

     すっかり日が昇り日差しも強い中、白岳に登り返した後、遠見尾根を戻ります。後立山連峰の稜線を外れて遠見尾根に 入った瞬間風が涼しくなくなり蒸し暑くなったのが驚き。鎖場もあるので西遠見池までは慎重に歩くも、五竜岳の山頂部に 比べると歩き易い。下っている間に雲の中に入り暑さも和らぐ。西遠見池までで1hかかったので、アルプス駅まで戻るのは 12時半から13時ぐらいかと思っていたのですが、その後は歩き易いのでちょうど12時頃にアルプス平駅に到着。 行きでは動いていたリフトが9/1からメンテナンスで休止中、最後の方は足の裏が痛くなってきていたのでリフトに 乗れたら良かったですが、分かっていたことですし、しょうがないですね。下りも暑かったので水分消費し、山荘で買った 500mlの水1本を残してほぼ空、ゴンドラ乗る前にそれも飲んじゃいました。ゴンドラに乗って下山した後、エスカルプラザの 中にある温泉で汗を流す。露天風呂とか無い地下のシンプルな竜神の湯でしたが、2日分の汗を流してすっきり。お昼もエスカル プラザ内でと思ったら月曜日だからかやってないようで、郡山に戻ることにし、行きで入れなかった道の駅おたりで 昼食を食べて戻ったのでありました。運転時間が長いので、ペーパードライバーの長男に運転してもらえるようにすると 楽になるかな?事故起こしている自分が言うのも何だが、運転任せるのもちと不安がありますが。。 次男も久し振りに参加した山旅でしたが、テント泊装備を背負っていても文句も言わずに歩き終え、今までと一味違う印象、 大学生になってもなかなか成長せんなと思っていつつも、今回は成長を感じられたのも嬉しい誤算でした。 当分山はいいやという感想も頂きましたが。

    2025.9.21記

山ある記Topへ
Topへ