日光白根山('13.09)



山名日光白根山
地域日光/群馬・栃木
標高2578mm
登山日2013年9月21日
天候
備考関東以北最高峰の日光連山の盟主。         
日本100名山

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    ルート

    第1日 丸沼高原山頂駅〜七色平分岐〜奥白根山(昼食)〜五色沼避難小屋〜五色沼〜弥陀ヶ池〜座禅山火口 〜七色平避難小屋〜山頂駅


     備考  標高差:578m  コースタイム:5時間30分

    山行記

     “誕生日、どこに行く?”“おまかせ〜。”“じゃあ日光白根山。”“そこってきつい?” “磐梯山以上、燧ケ岳以下かな。”燧ケ岳のつらさがトラウマ気味の嫁さん、果たして今回はいかに。

    第1日

     スポーツの秋、三連休が続くカレンダーだが会社は出勤日のためいつもの週末。嫁さんが休みをとった 土日に山歩きを計画。土曜日の方が天気が良さそうなので金曜日に移動を開始して丸沼高原の駐車場に 24時ごろ到着。広い駐車場に10台くらいは車中泊の車が止まっていた。明日に備えてそそくさと 車中泊の準備を整えて就寝。標高1400m地点で気温10℃くらいと冷え込んでた。

     翌朝5時半頃に目が覚めてしまいそのまま起床。天気予報通りの快晴で期待度MAX。ゴンドラが動き出すのは 7:30なので先に起きたユンとプラプラしていると隣に泊まっていたキャンピングカーの方から声を掛けられ、 ちょっと立ち話したり、焼芋をもらったり。スキーを良くされているようで丸沼高原にも夏スキーをされに来たよう。 好きな方は雪が無くてもスキーなんですね。7時頃に嫁さんを起こして準備しゴンドラ(ロープウェイ)乗り場へ。 丸沼高原の駐車場はトイレが使えるので車中泊しやすい。

     ゴンドラが動き出す前に順番待ちの列が出来ていてさすが100名山。ファミリーパック割引で4人で往復5000円。 菅沼から登るコースも人気のようだが、なるべく楽に歩きたい我が家はゴンドラに頼っちゃうな(苦笑)。 山頂駅でトイレを済ませてから8時頃に山歩き開始。日光白根山、麓からは山頂が見えずどんな山か わからないのだが、ゴンドラで山頂駅に着くと目の前にどーんと形のいい山容が現れる。2年前はこんな山だと 知らずにのこのこゴンドラで上がってきて驚いたのだが何の準備もしておらず散策だけして帰った。 同じ日光でも日光白根山より標高も低い男体山の方がだいぶ有名な気がするのは気のせい?

     こぎれいな二荒山神社を出発してからしばらくは平坦な樹林の中を歩く。七色平を過ぎてから少しずつ登山ぽく なり標高を上げていくが総じて樹林帯の中を歩いている間は歩きやすい道だった。高度があがって 樹林帯を超え、一気に視界が広がると奥白根山の山容とともに周りの山々が一望でき気分最高。快晴で 眼前の錫ヶ岳はもとより燧ケ岳から至仏山、武尊山、皇海山と多くの山が望めた。樹林帯を抜けてからは ザレ場で歩きにくかったが景色がいいので子供たちとのんびり登っていくのも苦にならず。嫁さんは 今回から使うようになったストックのおかげて歩きやすいと言っていた。いい誕生日プレゼントですな(笑)。

     歩き始めて約2時間45分で関東以北最高地点に到着。山頂の標識で記念撮影といきたいところだったが、 人が多くて順番待ちの行列ができており昼ご飯を食べたいので後回し。山頂の標識があるところは狭い岩場だが その周辺一帯が見晴らしのいい開けた場所になっているので多くの登山者が思い思いの場所で休憩できる。 我が家は男体山や中禅寺湖が見える側でカップラーメンとおにぎりの昼食タイム。子供たちはいつもポケモン カップラだと飽きると言って別のものを選んできたのだがいまいちだったみたいで次回はポケモンにするとのこと。 自分も珍しくカレー味にしたがたまにはいいかな。その後写真を撮ったりして1時間しっかり休憩してから下山開始。

     下山、当初は弥陀ヶ池側へそのまま降りる予定だったのだが予定より早めに登れたのと快晴ですぐに降りるのが もったいなかったので、ちょっと遠回りするだけだからと嫁さんと子供に言って五色沼を回るルートへ。 五色沼へ下るルートは登ってきた道以上に急坂でザレ場で滑りやすいため子供たちは何度か滑ってこけていた。 急な下りが苦手な嫁さんも苦戦。ストックのおかげで今までよりはましだと言っていたが、スピードUPには もう少し練習が必要かな。五色沼側の木々は葉が枯れ始めていて秋の気配。標高高いだけあって秋が来るのが早い。 避難小屋を経由して五色沼に着くとシカがいた。このシカ全然逃げないし、五色沼では多数目撃されている ようなので完全に人に慣れてしまってるよう。弥陀ヶ池付近のシラネアオイの群生もシカに食べられてしまった らしいし、尾瀬同様シカの食害が結構深刻とか。ある個体が増えすぎると問題になっちゃう。クマが人を恐れなく なっているという話も聞くが、シカと違ってクマが目の前に出てきたら怖いな〜。

     頑張ったご褒美に子供たちにジュースをあげ、一休憩したところで山頂駅を目指して出発。 五色沼は下ってきた奥白根山も前白根山も望めいい感じ。ここから弥陀ヶ池までいったん登り。下ってきたのに 登りが出てきて子供たちの気力が減退。弥陀ヶ池からもう一度のぼりが出てきたところで気力が限界、 リョンは“もう歩けない、ロープウェイの時間に間に合わない”といって涙。。弥陀ヶ池から七色平に抜ける 道が台風の影響で通行止めになっていて座禅山火口側への道へ迂回したため予定外の距離増もあり、 どうなることかと思っていたら火事場のクソ力かユンが急にスピードアップ。ロープウェイに間に合わずに 歩く距離が長くなる恐怖が後押ししたみたいで、座禅山火口からの下りを小走り気味に進むためこっちが 歩いていると追いつかないくらいのペース。リョンもつられて歩いてどんどん進み結局15:20に山頂駅に到着。 体力もあるけど登りがまた出てきたという精神的なショックの方が足取りを重くしたんだろうね。

     山頂駅で約束のソフトクリームを食べると子供たちは満面の笑み。登ってきた山を眺めながらのソフトクリーム、 美味しいね〜。食後に嫁さんからピンバッチ買ってもらった子供たちのご機嫌は完全に回復し、ロープウェイ終了の 30分前に無事下山し、この日の宿である銀山平キャンプ場へ移動。天候に恵まれた日光白根山、関東以北最高峰 だけあって山頂からの展望は素晴らしく、五色沼や弥陀ヶ池を回るとアクセントもあってロープウェイのおかげで お手軽ながら山歩きを満喫できた。山頂が登山者で大賑わいだったのもうなずける山ですわ。そして誕生日に 快晴に恵まれた嫁さん、日頃の行いが良かったか!?燧ケ岳はもとより磐梯山よりも疲れてないと豪語、ストック 効果か快晴のおかげで気分が良かったせいか分からんが頼もしいお言葉。

    2013.9.28記

    山歩き後のキャンプ

    13年9月21,22日 銀山平キャンプ場

    日光白根山関係リンク

    丸沼高原 ・・・標高2000mまで運んでくれるロープウェイ。

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