丹沢山('16.12)



山名丹沢山
地域丹沢/神奈川
標高1567m
登山日2016年12月30,31日
天候一日目 晴、二日目 晴
備考首都圏に近いこともあり低山ながら人気の山。
日本100名山

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    ルート

    第1日 大倉バス停〜雑事場ノ平〜堀山の家〜金冷シ〜塔ノ岳〜丹沢山
    第2日 丹沢山〜塔ノ岳〜金冷シ〜二俣分岐〜鍋割山〜後沢乗越〜二俣〜大倉バス停


     備考 累積標高差:約1800m コースタイム:第1日 5時間10分、第2日 5時間45分

    山行記

     “年末に丹沢山どう?”“寒くない?”“神奈川で標高1500mくらいだし、山小屋でとまるから大丈夫じゃない。” “1500mなら歩けそうだね。”“じゃあ、みやま山荘を予約しておくね。”(心の声・・・丹沢山、歩き始めが300mで 標高差も距離もかなりあるけどね。)

    第0日

     待わびていた年末年始の長期休暇。久し振りの出動の準備を整えて、登山口に近づくために帰省ラッシュを 逆に走って首都圏へ向かいます。東名に乗り換える手前で少し渋滞しただけで快調に進み神奈川県に到着。 高速を降りてから見かけたイオンで夕食を食べ、翌日の昼食も買って前泊するホテル、ルートイン伊勢原に20時頃 到着でした。“寒いから車中泊は嫌”とおっしゃる嫁さんの意見を尊重してビジネスホテル泊となりましたが、 大浴場と充実の朝食バイキングがあるきれいなホテルで快適でした。翌朝に備えて、この日は22時前には就寝でした。

    第1日

     朝5時半頃起床。まずはホテルの電気ポットでお湯を沸かしてお茶作り。3回お湯を沸かしてシュー、シューやって ましたが家族は湯沸しの音に負けずに夢の中でした。6時過ぎに起こして準備してから6:30からのバイキングへ。 これからの山歩きに備えてお腹いっぱい食べて出発、8時前には大倉バス停に到着。24時間パーキングにとめようと 思っていたんですが満車のため秦野戸川公園の駐車場へ。準備を整えて歩き始めましたが、夜間駐車禁止の看板が 気になる・・・少し歩いたところにある大倉山の家で駐車させてもらえるか聞くと500円/1日で駐車可能とのこと。 市営の秦野戸川公園の駐車場より安いうえに夜間とめる気兼ねもないということで、一旦駐車場に戻って車を移動 し、とめさせてもらうことにしました。大倉バス停横のどんぐり山荘や大倉登山口の手前にも民間の駐車場があって 500円/1日だったので、山小屋に泊まる方は24時間パーキングが満車の場合は他をあたるのがよさそうです。

     仕切り直しで8:30に出発。標高290mの大倉から1567mの丹沢山を目指して歩きます。快晴で穏やかな日、歩き始め てすぐに暑くなりダウンを脱いで調節。低地とは言え真冬感がない始まりでした。丹沢と言えばの大倉尾根を ひたすら登りますが、調子の上がらないリョンがのろのろモード。大丈夫かなーと思っていましたが、 ユンの励まし?とゲーム談義によって調子が出てきて、嫁さんが最後尾のいつもの状態に。ユンのナイスプレー でした。冬期休業中の茶屋や山荘を横目によく整備された大倉尾根の階段を登って花立山荘に12時過ぎに到着。 予定では塔ノ岳でお昼ご飯のつもりでしたが、出発も遅くペースも上がらずでいい時間になったので、花立山荘の ベンチでお昼ご飯。富士山や相模湾が望める好ロケーションでした。山荘も年末年始の開店中でした。

     腹ごしらえしてからもう一登りで塔ノ岳へ。途中一ヵ所凍結している所があって渋滞していました。 ただほとんど雪がないのでアイゼンをつけるほどではなく、そのまま歩いて塔ノ岳に到着。塔ノ岳、丹沢でも 一番人気の山だけあって360°の大展望が広がる絶景ポイントで、登山者で賑わっていました。雪もあるので 軽アイゼンを装着して丹沢山へ向かいます。・・・向かう先に続く山並み、どこが丹沢山か良く分かず、 どこまで歩けばいいのか。。。小さいアップダウンを繰り返しながら歩きますが展望良好で気持ちのいい道でした。 疲れてきていたので、一同早く着かないかなと思いながら歩いていましたが。途中で短パン姿で小走りの方と すれ違う。と思ったら、今度は重油缶?を担いだ状態で追い抜かれる。歩荷さんすごいなーと思っていたら、 嫁さんがいつの間にか名刺をもらっていて、“丹沢のチャンプ”さんでした。塔ノ岳に5500回以上登っているという まさにチャンプ、恐るべしでした。

     15時過ぎに無事に丹沢山山頂に到着し、山頂にあるみやま山荘へ。ストーブで暖かい山荘、夕暮れでだんだん 寒くなってきた山のオアシスでした。宿泊定員は30名のようで、この日はほぼ満員で布団が1人1枚ありました。 普通の布団でとても快適、小屋も建て替えからまだ12年ということもあってか非常にきれいでした。 夕食まで時間があったのでUNO大会〜優勝でした〜夕食は山荘名物の鉄板焼きでした。ご飯、みそ汁はお替り可で、 焼肉とビール(500円)に舌鼓、山の上とは思えない贅沢なひととき。夕食後は少しババ抜きをやって、19時半頃には 就寝でした。

    第2日

     翌朝は5時過ぎに起床。お湯を沸かしてお茶作り。丹沢は水が貴重で300円/500mlということなので、今回は 2L担いで登りました。今回導入のモンベルの登山用水筒、前日入れたお茶を24時間後に飲んでみましたが まだ温かくてなかなか優秀。冬シーズンには役立ちそうです。お茶が出来た頃に山荘の朝食の時間となり、 食堂へ。朝食は我々が食べた1回目が5時50分頃、2回目は6時半頃でした。朝食は炊き込みご飯に味噌汁、 きんぴらなどで炊き込みご飯がおいしい。数ある丹沢の山小屋の中でも食事は一番と言われるみやま山荘、 ごちそうさまでした。朝食後、7時頃に山小屋を出発。日の出すぐの朝日に照らされる霧氷がとてもきれい。 霧氷の写真を撮って山頂の看板で記念撮影に向かうと・・・富士山がドーンと!前日は雲に隠れて見えて いなかった富士山が素晴らしかったです。雲一つない青空と霧氷、雪を被った富士山とまさに絶景ポイント。 来年の年賀状の写真も既に決まったかな(笑)。

     ひとしきり景色を楽しんでから下山開始、塔ノ岳までの稜線は前日にもまして素晴らしい景色で気分最高の 一時でした。足元はしっかり凍結していましたが、軽アイゼンが効いて滑ることはなくそちらも快調でした。 富士山の右側には南アルプスの山並み、甲斐駒から間ノ岳まで歩いた山が見えるのも楽しいものです。 塔ノ岳から鍋割山までは朝日に照らされて、だんだんぬかるんでくる道を下ったり登ったりしながら進みます。 この間も時折富士山や相模湾が一望できる気持ちの良い道でした。10時前に鍋割山荘に到着し、早速名物の 鍋焼きうどんを注文。混雑時はかなり待つこともあるようですが、この日は時間も早いし5分待ちとほぼ待つこと なく頂けました。天気も良かったので外で展望を楽しみながら食べる鍋焼きうどん、こちらもとても美味しかった です。うどん目当てに登る人もいるというだけのことはありますね。

     しっかり腹ごしらえしてから下山開始。後沢乗越まですっかり雪もなくなった急坂を下ります。途中、小学生の 親子に抜かれたんですが、リョンが小5の子を追いかけてペースアップしたのでしばらくリョンを追いかけて こちらもペースアップ。リョン以外がついていけないので早々に置いて行かれましたが、たまにヤマレコで拝見 している方で、100名山もすでに96座歩かれている方だったことが後で判明。どおりでついていけないわけです。 さすがですねえ。後沢乗越からは斜度も緩くなり歩きやすい道。林道の始点には鍋割山荘へ歩荷する用の ペットボトルの水が大量に置いてありました。ボランティアの方が持ってあがっているらしく、こういう水や 途中すれ違った歩荷さんたちのおかげで鍋割うどんも食べられるんですね。ありがたいものです。二俣から 長い林道を歩いて大倉バス停に13:45分頃到着。金峰山を思い出す長い林道、単調で長く感じますね。 大倉で子供たちはアイスを食べて2016年の山納め終了となりました。下山後、東京の大叔母さんを訪問して年越し。 元旦は筋肉痛に悩まされながら、子供たちの“東京らしいところに行きたい”という希望により東京タワー観光して 郡山へ。好天に恵まれ、冬の丹沢を満喫できた山行でした。2017年は筋肉痛がひどくならないように、定期的に 山に出掛けたいものです。

    2017.1.4記

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