雲取山('17.3)



山名雲取山
地域奥秩父/埼玉・東京・山梨
標高2017m
登山日2017年3月19,20日
天候一日目 晴のち曇、二日目 晴
備考東京都の最高峰、鴨沢と三峰からの登山口がメインルート。
日本100名山

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    ルート

    第1日 三峯神社駐車場〜霧藻ヶ峰〜お清平〜前白岩山〜白岩小屋〜白岩山〜大ダワ〜雲取山荘〜雲取山〜雲取山荘
    第2日 雲取山荘〜大ダワ〜白岩山〜白岩小屋〜前白岩山〜お清平〜霧藻ヶ峰〜三峯神社駐車場


     備考 累積標高差:約1700m コースタイム:第1日 6時間、第2日 4時間5分

    山行記

     “今年の山に登ろうか?”“どこ?”“2017mの山があるんだよね〜。”“へ〜、どんくらいきつい?” “丹沢くらいかな。テント泊と小屋泊まりと日帰り、どれがいい?”“小屋泊まりでしょ!”

    第0日

     三連休初日、家で仕事を片付けてから出発の準備。買い出しをして福島を出発したのは15時頃でした。 東北自動車道から北関東道、関越道と走って上里PAで夕食。豚ロース丼でスタミナ作り。どんぶり一面に お肉が乗っていましたが、嫁さんは2倍あっても食べられるとおっしゃっていました(笑)。その後、高速を 下りて秩父市内を抜け、道の駅大滝に到着。屋根のある駐車場部分があるので、雨の日でも快適な車中泊が 出来そうでした。

    第1日

     朝5時頃起床。トイレをすませてから登山口の三峯神社駐車場へ移動、6時前に駐車場に到着しました。 係りの方不在でしたがゲートは開いていて、そのまま入れました。6時を過ぎて係りの方が来たところで 支払いに行きましたが、特に管理している雰囲気でもなかったので、申告しなければそのままだったかも しれません。駐車場に着いたものの、グダグダと出発準備が進まない子供達、お腹が痛いというリョンも ようやく落ち着いてきたところでさて出発と思ったら、リョンが靴が入らないと言う。そんなわけないでしょ、 と思ったら何と持ってきたのがひとつ前のサイズのもの。。。すまん。。。つま先が当たって使うのは無理、 ユンの普段靴が買ったばかりのプチ防水性だったので、とりあえずそちらにトレッキングシューズの中敷入れて 使うことに。雪やぬかるみで滑ったりしないか心配しながらのスタートとなってしまいました。

     朝7時、予定より30分遅れで出発・・ビジターセンターから鳥居をくぐって登山スタートです。 歩き始めてすぐに雪が出てきて思ったより雪山の風情。なだらかなハイキングルートを歩いて霧藻ヶ峰へ。 霧藻ヶ峰休憩所は視界が開けて両神山方面が見えていました。凍結しているところも出てきたので、 軽アイゼンを付けて進みます。お清平まで一旦下ってから白岩山へ向けての登りですが、お清平からアイゼンが 取れ易いことに苛立ったリョンが加速・・・あという間に姿が見えなくなり、下山している方に“あー、 先を歩いてましたよ〜。”と言われてしまいました。ユンと嫁さんをおいて追いかけるが、前白岩の肩についても、 前白岩山についてもおらず、白岩小屋でようやく休憩しているリョンを発見。5分ぐらい待っていたとのことでした。 おやつを食べたり景色を眺めたりしながらユンと嫁さんを待つが、なかなか来ず、30分ほどしてからようやく到着。 嫁さん、“子供に置いてかれてるよ〜。”とか言われて困ったようです。。嫁さんのザックに入っていた昼食にも 再会し、腹ごしらえでした。

     30分の待ちぼうけで寒かったので白岩山まで歩き、暖かくなって来たので今度はカップラーメンタイム。 お湯を沸かして大人はカップラ、子供はレモネードで温まりました。ゆっくりペースのため白岩山で既に12時半近く、 山頂までたどり着くのか不安になってきたので山荘を目指します。大ダワまでせっかく稼いだ標高を吐き出して 約1時間ほど下った後、雲取山荘へ登り返すこと約40分、ようやく立派な雲取山荘が見えました。雲取山荘で 受付して2017年限定の記念バッチをゲット。購入するのかと思っていたら宿泊者にプレゼントということで、 4つもバッチをもらいました。子供たちはよく来たね〜、と山荘の人に声をかけてもらいフレンドリーな感じでした。 部屋に荷物を置いて身軽になってから山頂を目指して再出発します。山荘から山頂までは30分ほど、圧雪路で 子供たちは雪合戦しながら楽しそうに上っておりました。木々の中なので崖になっていて、注意看板のある 芋ノ木ドッケから大ダワの間の道に比べると気楽な道ですね。林を抜けて15時過ぎに出発から8時間かけて ようやく山頂に到着、真新しい2017年記念の標識と石碑がお出迎えしてくれました。晴れているものの霞が かかっているのか遠望はきかず、残念ながら富士山は見えませんでしたが大菩薩嶺など、奥秩父の山を眺め、 居合わせた方に記念写真を撮ってもらって満足でございました。

     少し休憩してから下山、15時半過ぎに山荘に戻ってこたつ!に入ったところで家族そろってお昼寝・・・ あっという間に1時間ほど経っておりました。山の上なのに、こたつでゴロ寝とは何とも快適。17時過ぎに そろそろ夕食ということで自炊小屋へ移動。雲取山荘、水もお湯も分けてもらえますし、自炊小屋は小さな 別棟なんですがストーブをつけてくれて暑いくらいと、親切で助かりました。テーブルが3つで小さな自炊小屋 ですが、この日の利用者は我が家だけだったので広々と気兼ねなく使わせて頂きました。翌朝の朝食時は 食堂のテーブルがほぼ満席だったので6〜70人は宿泊していたものと思われますが、自炊する人はあまりいない みたいですね。で、我々の夕食は豚の生姜焼きに寄せ鍋、α米に焼鳥の缶詰。山荘のビール(500円×3)が 美味しかったですね〜(笑)。ちなみに山荘のソフトドリンクは種類が少なくコーラとお茶(400円)だけでした。 しっかり食べてお腹いっぱい、家族も夕食に満足してくれたところでお開き。部屋に戻って丹沢山に続きUNO大会 をやって20時過ぎに就寝でした。

    第2日

     翌朝は5時朝食のため、5時前に起床。角の個室にしてもらってゆったりでしたが、隣の部屋の音は聞こえて おりました。嫁さんはあまり寝つけなかったとか。音というより疲れのせいだったのかな?朝食は鮭定食で、 ご飯はお替り可でした。朝食後部屋に戻ってしばらくするとご来光が窓の外に。部屋からご来光が見えるのも いいですね。子供たちは眠いのかこたつに潜っててほとんど見てませんでしたが。。。準備をすませて、 何だかんだで7時前に下山開始。朝の冷え込みでしっかり雪が締まって軽アイゼンがザクザク音を立てる スタート。リョン用のスノースパイク、ゴムバンドで留めるんですが足が小さいのと来るが軟らかいのとで、 外れやすくて下山中何度も付け直し・・・雲取山の傾斜ではなんとか歩けましたが危なかったです。 ユンは今回からスノースパイク6に切り替えたので安定してました。靴を間違えたのがそもそも問題ですが、 来シーズンは2人の靴がサイズアップして、スノースパイクを使わなくてすむことを期待しております。

     登りでは歩かなかった男坂を下って白岩山まで登り返し・・・大ダワから芋ノ木ドッケまでは日陰で凍結している ところも多々。軽アイゼン必須の道でした。山荘の方曰く、真冬より3月から4月にかけての方が凍結するので 危険とのことでした。真冬は融けないので凍結しないんでしょうね。白岩山からは白い雪で覆われた明るい林の 中を気分良く歩いてお清平へ。満足バーで小休止しているとシカがのんびりやってきて、こちらを眺めながら去って いきました。全く人を恐れる雰囲気無でした。良いんだか悪いんだか、ちょっと複雑。。。お清平から霧藻ヶ峰 までが最後の登り返し・・・下山中ですが何度も出てくる登り、我が家の脚力で日帰りは無理でしたね。筋力不足の 私は途中から左膝のあたりが変な感じでペースアップできず。霧藻ヶ峰からの最後の下りでトイレを目指して 少しペースアップしたリョンについていくのが大変でした。炭焼き平の手前で軽アイゼン外して下山しましたが、 最後に凍結路があってスリップ、アイゼンの威力を実感しました。12時過ぎに駐車場に帰還、下りも5時間ちょっと かかりました。2日で22q弱の道のり歩きやすい登山道で、我が家の雪道歩きの練習にはちょうど良かった でしょうか?

     下山後はお昼ご飯を目指して秩父市街へ・・・1時間以上かかってリョンご希望の回転寿司に到着。 新生かっぱ寿司、なかなか良くて子供たちの食も進んでおりました。温泉にも入りたかったのですが、時間も 無く諦めて郡山へ。といいつつ、ユンの服がいろいろ小さくなっていたことに気付いたので、高崎のモンベル ショップへ。カッパにフリース、ズボンにインナーとあれやこれや。。せっかく買ったので中学生になっても 付き合ってね(笑)。リョンはお下がり決定のため購入無〜諦めてくれ(苦笑)。高崎・前橋には郡山にない モンベルや石井スポーツがあり、歩いたばかりで気分が乗ってしまうと、つい寄ってしまいます。 郡山に戻ったのは日が暮れてから、すき家に寄って19時過ぎに帰宅となりました。心配した翌朝の筋肉痛は 大したことなく一安心。登山道の段差があまりなかったからですかね?子供たちは山荘に泊まったり、雪で 遊んだりで楽しかったとのこと。歩いているときに“落ち葉がフカフカで寝転がってたんだよ”、などと話して くれるのも親としては嬉しいひと時でした。平日ほとんど会話することがないので、たまにはコミュニケーション しておかないと忘れられてしまいますからね〜。

    2017.4.2記

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