戦場ヶ原・雲竜渓谷('18.1)



山名戦場ヶ原・雲竜渓谷
地域日光/栃木
標高1400m(戦場ヶ原)、1400m(雲竜渓谷)
登山日2018年1月27,28日
天候一日目 曇/雪、二日目 晴
備考スノーハイクや氷瀑見物で冬の人気スポット

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    ルート

    第1日 赤沼バス停〜戦場ヶ原展望台〜小田代ヶ原〜弓張峠〜庵滝に向かう途中で撤退〜弓張峠 〜小田代ヶ原北分岐〜青木橋〜赤沼バス停
    第2日 駐車スペース〜雲竜渓谷入口〜稲荷川展望台〜洞門岩〜雲竜渓谷〜洞門岩〜稲荷川展望台 〜雲竜渓谷入口〜駐車スペース


     備考 累積標高差:第1日 約200m、第2日 約900m コースタイム:第1日 約4時間、第2日 約5時間半

    山行記

     “ここ行ってみたいな〜。”“すごそうだけど、大丈夫?”“軽アイゼンとヘルメットあれば大丈夫だって。” “じゃあ、ヘルメット買いに行く?”“初売り中だしね。”

    第1日

     雲竜渓谷の見事な氷瀑の写真に憧れつつ1年経過。今年こそはとヘルメットも購入して準備万端。 年末年始が子供たちのインフルエンザにより自宅待機になってしまったこともあり、せっかく日光に行くならと 1泊2日で戦場ヶ原〜庵滝と雲竜渓谷の2ヶ所を歩く、冬満喫プランとなりました。早朝に自宅を出発して、 日帰りできるだけ早起きする自信がなく、車中泊はさすがに寒いのが一番の理由でしたが。。

     土曜日、朝8時出発の予定が結局9時前出発、途中お昼ご飯を買ったりして赤沼駐車場に到着したのは12時前でした。 準備を整え、赤沼バス停横の公衆トイレに行き、出発できたのは12:20頃。氷瀑を見に庵滝まで行くつもりが時間が おして黄色信号のスタート。。。まずは小田代ヶ原を目指して歩きますが、トレースがしっかりあり、つぼ足で 問題なく歩けます。戦場ヶ原、何もない平原をイメージしてきたのですが、林の中を歩く感じで見通しはあまりない 道。単調なのと気温-8℃で寒いのとで歩き出してしばらくしてリョンのテンションダウン。ノロノロ歩くので、 嫁さんとユンが先行し、リョンと後ろからトボトボ・・2018年もこのスタイルになってしまうのか??

     戦場ヶ原展望台で合流。展望台はそれほど展望感がなくその先へ。鹿除けの柵を2回くぐって小田代ヶ原を抜けると 車道でした。通行止めと思われ、車が通る気配ゼロでしたが、雪に覆われたアスファルトの上を歩くちょっと変な 感じのスノーハイクでした。弓張峠を過ぎ、庵滝方面に車道から外れるところでスノーシュー(子供)とワカン (大人)を装着。ここで少し行き過ぎてトレースの薄いところを歩くと足が埋まって急に息切れ。少し歩いて トレースがしっかりしたところに出ると歩き易いこと。いやー、皆さんのトレースありがたいですねえ。 で、少し庵滝方面に向かって歩いたものの、戻る時間を考えると暗くなってしまいそうで、歩き出して2時間の ところで残念ながら撤退を決意。あと1時間くらい歩いたら庵滝までたどり着けたでしょうか?

     弓張峠まで戻ったところでもと来た道を歩くのも面白くないな、ということで戦場ヶ原周回コースへ。 雪に覆われた小田代ヶ原を見ながら歩道を進みます。ワカンを付けたままのせいかスピードは上がらず、 休み休み白銀の世界を歩きます。小田代ヶ原の北分岐で私以外はワカンやスノーシューを外したところ スピードUP。やっぱり付けてると歩きにくいんですねえ。戦場ヶ原の端を湯川に沿って歩く歩道は湯川を渡ったり、 木々がなくなって視界が開けたり、カモが飛んだりと変化があって、それまでの道より楽しかったです。 そんなこんなで赤沼バス停に戻ったのは16時半過ぎ。ほかの車はすっかりいなくなっていて最後尾でした。 寒くて宿にも早く向かいたいので、最後にちらっと姿を見せてくれた男体山を写真に収めて、そそくさと撤収。

     この日の宿は東照宮近くのペンション「ワイルド&ネイチャーハウスYAMAの家」なので、奥日光から向かいますが、 冬のいろは坂の下りはなかなか怖い。慎重に下り、コンビニで翌日の朝と昼ご飯を買い、ペンションに着いたのは 18時頃。18時半から夕食とのことだったので何とか間に合いました。4ベットの部屋に荷物を運んでちょっと休むと すぐにお待ちかねの夕食タイム。このペンション、宿泊客が少なくても夕食が食べ放題なので、お腹を空かせた 一家にはピッタリ。ステーキ、パスタ、ピラフ、サラダ、魚のマリネ?、鶏肉のトマト煮、ポテト、デザートを お腹いっぱい食べて満足でした。ステーキ食べ放題プランもありますが、無くても十分満足でございます。 デザートにケーキもあり、自分の誕生日祝いにもなりました。夕食後はお風呂に入ったり、少し仕事したり、 子供達も宿題したりして、23時前に就寝しました。そうそう、嫁さんはフィギアの四大陸選手権を見ながら 歓声を上げてました(笑)。

    第2日

     翌朝、5:45起床。朝の営業開始はペンションの7:30とのこと、準備をして朝食を食べて6時半過ぎにひっそりと 出発しました。朝、お茶を作るためのお湯をもらいたかったのですが、朝は無理とのことで前夜に準備頂きました。 ペンションから雲竜渓谷の登山口までは15分ほど。登山口の駐車スペースは小さいので、だいぶ手前の滝尾神社から すでに車が止まっていて、その上の路肩にも車がちらほら。どこまで駐車スペースがあるのか良く分からず、 Uターンするのもなと思いながら上がっていき、結局、雲竜渓谷と滝尾神社の中間くらいの駐車スペースに止めました。 準備をして7:20頃出発・・さすがに昨日と違って早い出発、今日はちゃんと氷瀑にたどり着けそうな予感です。

     雲竜渓谷の入り口から林道側に入り雪や氷に覆われた道を少しずつ上ります。立ち入り禁止の看板があるんですが、 沢山の登山者が歩いていて、大丈夫なんですかね。。。ただ、ハイキングルートの方も崩落したりしていて 通行しないように、という話がありどちらにしてもあまり推奨ルートがないようにも思います。 稲荷川展望台で小休止、洞門岩について軽アイゼン装着。嫁さんはヘルメットも装着・・なんかカッコいいと お気に入りのようでちょっと意外。洞門岩からようやく林道を外れて登山道へ。雪や氷に覆われた川を渡ったり しながら渓谷の奥へ進みます。若干登ったりして階段のあるスペースまで着くと遠くに目的の氷壁が。 疲れてきたリョンもおやつを食べ、あと少しということでやる気も復活。10分ほどで核心部に到着・・・氷の 神殿といった感じで崖を覆うように氷柱/氷壁が登場。少し奥には写真でよく見る巨大な氷柱群、さらに一番奥には 凍結した雲竜瀑がありました。竜の巣窟感があり、厳冬期ならでは光景に皆満足でした。しっかり凍結している ところもあるんですが、時折ドーンという音ともに氷柱が崩れ落ちている箇所もあり、ツアーガイドと思われる 方から、危ないので近寄らないように、とアドバイスもいただきました。大寒波襲来と言われていた週でしたが、 この日は陽も出て暖かかったので、再び溶けてしまったよう。ほんとしっかり寒くならないと見れないんですね。

     氷柱や雲竜瀑を見ながら昼食。凍結しにくいように総菜パンでした。嫁さんが私のピザパンに目を付け、 自分のカツサンドとの交換交渉・・カツサンドが昨日の昼、今日の朝、昼と3回目なので交換しろと。 それじゃあと交換したら結局冷たくていまいちだったと・・・なんのこっちゃでしたが、風もなくて平和な 昼食タイムでした。昼食後、雲竜瀑の下に行ってみたいので高巻ルートへ。家族は待っているとのことで 一人で往復しましたが、滝の下から見上げると大きさが感じられて良かったです。滝横の氷壁ではアイス クライミングの練習をされている方々も。アイスクライミングは挑戦する気になりませんが、12本刃のアイゼンと ピッケルは欲しい気もする今日この頃。燕岳に登れる日は来るでしょうか??滝つぼから戻り、家族とともに 雲竜渓谷をあとにします・・・氷壁も見納め、滞在時間は1時間ほどだったでしょうか。帰路は来た道をさくさくと 戻って、13時半前に車に到着。約6時間のハイキングでした。思ったより危険個所もなく全体的には歩き易い道 でしたが、林道の落石と渡渉時に川に落ちて靴を濡らさないかが心配点でした。この日のコンディションだと アイゼンは軽アイゼンで問題ない感じでしたね。

     そのあと郡山へ・・・でしたが、高速に乗る前に自分の登山靴が車に乗ってないことに気付き冷や汗。。。 駐車していたところに慌てて戻ると、登山靴とスパッツがポツンと取り残されておりました。。。今回の日光 ハイキングがデビューだった登山口、危うく1回で紛失するところでした。靴とウェアを脱ぎ、全員分のウェアを 詰めたりしていたら靴を入れるのを忘れてしまってました。高速乗る前に気付いたのが不幸中の幸いでした。 郡山に戻り、夜は焼肉パーティー。2日間雪と氷に戯れ、美味しいものを食べ、いろいろ満足の誕生日でした。 年末年始に出掛けられず2018年の初歩きでしたが、雲竜渓谷は満喫出来ていい週末でした。本厄の1年、 これを契機にいい1年になるといいですね〜。

    2018.2.4記

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