赤岳('19.09)



山名赤岳
地域八ヶ岳/長野
標高2899m
登山日2019年9月15,16日
天候一日目 晴、二日目 雨のち曇
備考八ヶ岳の最高峰、山小屋が多数あり気軽に楽しめる高山。
日本100名山

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    ルート

    第1日 美濃戸口〜美濃戸山荘〜行者小屋〜地蔵の頭〜赤岳展望荘〜赤岳頂上山荘〜赤岳山頂〜赤岳展望荘
    第2日 赤岳展望荘〜地蔵の頭〜行者小屋〜美濃戸山荘〜美濃戸口

     備考 累積標高差:1465m コースタイム:第1日 6時間、第2日 3時間30分

    山行記

     “9月の三連休、八ヶ岳に行くのどう?食事バイキングで個室の山小屋付き!”“リョンに聞いてみるね。” と嫁さん。・・・“しばらく歩いてないから、さすがに行くって!”奇跡です(笑)。ということで、 1年以上前の飯豊以来、久し振りの家族4人揃っての出動となりました。

    第0日

     連休初日、リョンは午前中部活で卓球の練習試合。私は送迎係でございました。午後、14時半頃に出発。 ユンと二人での出動も想定していましたが、久し振りの4人体制。高速道路を走って佐久へ。途中でドライバー 交代できるのがいいですね。佐久のイオンで夕食&買い出し。佐久のイオン、もう何度目の訪問でしょうか、 山行の前後で通るだけですが、見慣れてきました。その後、蓼科〜白樺湖を超えて登山口の美濃戸口へ。 八ヶ岳山荘の駐車場で前泊となりました。

    第1日

     翌朝5時起床。到着時には空いていた駐車場もすっかり埋まっていました。寝袋を片付けて朝ご飯タイム。 腹ごしらえをして出発です。八ヶ岳山荘、夜は閉まっていてトイレだけ開いていました。駐車場も満車に なっていたためか、登山口付近に路駐している車も沢山ありました。まずは美濃戸口から林道を歩きます。 車はやまのこ村や赤岳山荘の駐車場まで入れるので、歩いている我々を追い抜いていく車も何台かありました。 我々も迷ったのですが、赤岳展望荘のスタッフの方から「お勧めしない道」というお話を聞いて歩くことに しました。やまのこ村まで50分ほど。林道横にもちらほら花が咲いていましたが、やはり単調ですね。。

     やまのこ村で小休止し、美濃戸山荘からようやく本格的な登山道へ。出だしからきれいな苔が出てきます。 八ヶ岳の苔は北八ヶ岳だけかと思っていたら南八ヶ岳でもあるんですね。あまり傾斜がない歩きやすい道を 歩き、美濃戸山荘から2時間ちょっとで行者小屋に到着。すっかり雲が晴れて赤岳や赤岳展望荘もはっきり 見えました。賑わっている行者小屋前のベンチでおやつ休憩。リョンも順調なペースでここまで到着、出だしで やる気でないことが多く久し振りの出動で心配していましたが、そこそこ機嫌よくほっと一安心でした。。。 目的地は結構近くに見えますが、標高差は展望荘まででもまだ約400m、地蔵尾根コースを登ります。 行者小屋までと違って急登、標高を上げるとだんだん視界が開け、雲海の上に槍穂高連峰が見えてきました。 左には御嶽山も。常念山脈はどこ?と探すも見当たらず・・雲海の下だったんでしょうか? 階段が出てきたところでヘルメットを装着。森林限界を超え、クサリ場も出てきて、急坂で息も切れますが 楽しい登りでした(笑)。

     すれ違いも有って休み休み登っているうちに地蔵の頭に到着。展望荘まではあと一息でほどなく到着。 ヤマレコでもよく見かける尾根沿いの長細い小屋でした。嫁さんの到着を待って受付・・今回は4人で 一部屋の個室です。燕山荘がつら過ぎましたからねえ。。個室は大部屋に比べ3000円UPの12000円、 中学生は9000円でした。mont-bellと石井スポーツの会員証それぞれで500円引きとなり計1000円引きだったのは ありがたかったです。部屋に荷物を置いて談話室でお昼ご飯としてパンを食べました。ちなみに部屋の カギはかかりませんが、クロックス?のサンダルが宿泊者の人数分用意されていて親切。 パンを食べた後は食堂に移動して、お茶を頂きます。展望荘、宿泊者はお茶とコーヒー、お湯が飲み放題でした。 そんなこんなで1時間ほど休憩し、12時過ぎに赤岳山頂へアタック開始。雲海とその上に浮かぶ富士山や 北アルプスの山々を見ながらの岩場の登り、ここも楽しいですね。やはり天気が良いといいですねー。 30分ほどで赤岳頂上山荘に到着。頂上山荘も赤岳の山頂も大賑わいでした。山頂まで行くと南アルプスも 現れました。しばらく滞在して展望を楽しんだ後、記念撮影して赤岳展望荘へ戻りました。下りは 慎重に降りましたが、風もなかったこともあり見た目よりは安心感のある道でした。

     展望荘へ戻ると皆で昼寝・・朝も早かったし、標高差1400mを登ったのでお疲れモード。その際、誰がどこに 寝るかでひと悶着。個室はもともと2段ベット+布団一つの3人部屋で、4人用にもう一つ布団が用意されているの ですが、二つを敷くスペースが無いので最後の一人のスペースが狭くなり2段ベットとの隙間にハマる感じ。 結果は‥一番人気の2段ベットの下段‥嫁さん、2段ベットの上段・・ユン、布団広い方・・リョン、 はざ間の布団・・私、うーむ(笑)。2時間ほどして皆起きたところでUNO大会スタート。我が家の山小屋の 恒例行事でございます。リョンが負けがちなのも恒例??しばらくして夕食へ・・夕食の時間としては早い 16:45の回でした。夕食はバイキング、ご飯・豚汁に加えて8品、豚の角煮と天ぷらが特に美味しゅう ございました。皆おかわりしてお腹いっぱいというところでしたが、1人リョンがお腹が痛いと不調を訴え、 あまり食べられず。。他3人は大満足でした。ビールも美味し。夕食後は部屋に戻って大富豪大会。 勝ったり負けたりでなかなかの盛り上がり。嫁さんが一番?合間に夕焼けを眺めたり、夜景を眺めたりと 山小屋の夜を満喫して21時の消灯時間とともに就寝しました。稜線の山小屋では珍しいお風呂もあり、 私だけ入ってみました。浴槽は汚れている感じでしたが、お湯で汗を流してさっぱりできました。

    第2日

     夜中、なんとなく雨の音がする気がして嫌な感じがしていましたが、4時半に起床して外を見ると真っ白。 5時の朝食バイキングを頂いても真っ白。。日の出時刻も残念ながら何も見えず。当初の予定では6時に 展望荘を出発して硫黄岳まで縦走するつもりでしたが、真っ白で雨も落ちている状況のため出発する気に ならず部屋でウダウダ。しかし一向に回復の兆しもないので縦走を断念し、地蔵の頭からそのまま行者小屋へ 下山することにしました。雨具を装着して7時前に赤岳展望荘を出発。いろいろ過ごしやすく、サービスの良い 山小屋でした。燕山荘のような華やかさは薄いですが、山小屋の多い八ヶ岳エリアでサービスを競い合っている 感じが伺えます。

     地蔵の頭からの下りは雨でもあり慎重に進みます。ヘルメットと手袋も装着してクサリ場や階段を下ります。 前日とは打って変わって展望もないので黙々と下るのみ。1時間ほどで行者小屋に到着。前日賑わっていた テント場もほぼ撤収が終わっていました。嫁さんの到着を待って引き続き下山。途中カッパを脱いだりしつつ も、林の中をひたすら下ります。傾斜が無いのでなかなか標高も下がらない長い道のりで10時前にやまのこ村に 到着。すっかり雨も上がり、青空も顔をのぞかせていました。やまのこ村から美濃戸口までの林道も長く 感じましたが、10時40分に早めの下山となりました。横岳〜硫黄岳、歩いてみたかったですねえ。 美濃戸山荘で入浴、洗い場が4人分しかなく狭い浴場でしたがさっぱりして帰路に着きました。 佐久まで戻ってスシローで遅い昼食を食べ、郡山に戻ったのは18時前だったか。二日目はあいにくの天候で 残念でしたが、初日は日中の大展望から月夜の夜景まで素晴らしい景色と、山小屋でののんびりしたひと時を 楽しめ、良い山行でした。赤岳は人気の3000m級の山だけあって山小屋も沢山あるし整備もされて歩きやすく 景色も良い山でした。嫁さんやリョンも満足したようで、個室の山小屋を奮発した甲斐があったかな。 飯豊以来の家族での山小屋山行でしたが、次の機会はいつですかねえ。

    2019.10.05記

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