蔵王山('98.09)



山名蔵王山
地域東北/宮城・山形
標高1841m
登山日1998年9月27日
備考信仰の山・お釜や樹氷でも有名
日本100名山

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    ルート

    仙台市内〜車〜刈田峠〜刈田岳〜熊野岳山頂〜刈田峠〜杉ヶ峰〜芝草平〜屏風岳 〜杉ヶ峰〜刈田峠〜車〜仙台市内

     備考  標高差:約450m  コースタイム:6時間

    山行記


     テニスサークルの合宿やスキーを始めとして何度と無く訪れた山、蔵王。 山をゆっくり歩いたのはこの時が初めて。お釜をのぞいた後、南蔵王を屏風岳まで往復した。

    第1日

     蔵王。山形側と宮城側があるが、サークルの合宿やら、スキーやら、ドライブに行ったりやらで 学生時代最もよく遊びに行った山だった。が、大学4年のこの時まで、お釜を見たことも、 歩きに行ったこともなかった。もともとこの日は吾妻山に行く予定だったが、台風の都合などにより 数日前に行ってしまったため、近場でどっか行こうかということで、蔵王行きが決まった。

     朝6時半に友人宅に集合し、遠刈田温泉から蔵王エコーラインを走って刈田峠を目指す。 今回は車をゲットした友人が一緒のため、アプローチも短く快適。仙台市内(北山)から 2時間程度で刈田峠に到着。刈田峠から蔵王ハイラインに乗り継ぐと刈田岳山頂に行けるが、 どのみちたいした距離でもないので歩くことにする。エコーラインはタダだがハイラインは 有料だからというのも理由の1つだったが。このハイラインがまさに山を切り刻むようにして 山頂に伸びているため、さすがに痛々しい。エコーライン沿いの木々が排気ガスのせいで 枯れかけているという話もあり、便利な反面、環境について考えさせられるところでもある。

     刈田峠の駐車場に車を停め、蔵王の最高地点熊野岳を目指す。ハイラインを横切りながら歩いていくと まず刈田岳のレストハウスに着く。レストハウスを抜けるとお釜が見えた。 天候が曇りで肌寒かったせいもあるかもしれないが、あたりは草木も無く、 お釜を含めて荒涼とした感じ。レストハウスからなだらかな何も無い尾根を歩いて熊野岳山頂へ。 刈田岳山頂は山頂の駐車場のすぐ上のため観光客で一杯だったが、30分程度で着く熊野岳山頂は 人影もまばらで静かだった。しばしのんびりした後刈田峠に戻り、南蔵王の屏風岳へ向かった。

     エコーライン横の登山口を入りしばらく歩くと刈田峠の避難小屋がある。小屋の中にノートがあり ぱらぱらめくると、高校や大学の登山部らしき人達の書き込みなんかがあった。僕らとは違い 重い荷物を背負い、縦走してるんだろうな。小屋から前山を経て杉ヶ峰へ。全体的に展望は良く、 一面緑に覆われた山々。紅葉シーズにはちょっと早く、どこを見ても緑色だった。 杉ヶ峰から少し下ると芝草平。広い湿原なのだが、季節が季節なだけに 花々が咲き乱れているというわけにはいかず、ちょっと残念。 ここらあたり出来た蔵王からずっと縦走してきたという40歳ぐらいの女性にお会いした。 関東から来たということだったが、北蔵王からずっと縦走してきたとは・・・僕らに出来るのか? 山を歩いている中高年の方々、基本的に元気である。

     芝草平からまた少し登って目的地、屏風岳に到着。山頂で昼食を食べる。カップラーメンに コーンスープを頂く。肌寒い天候だったので温まった。山頂からさらに 南屏風〜不忘山へ続く尾根道が伸びているが、僕らは刈田峠へ引き返すことにした。 車はもちろん便利なのだが、停めた場所に帰らないといけなくなるので、縦走には不向き。 かといって公共交通機関の便が良いわけでもなく、その点が残念。

     人が多いのは刈田岳付近だけで、南蔵王側などは静かな山歩きだった。 エコーラインで1600m地点までいけるので、なだらかな尾根を歩くだけで 良い眺望が得られ、湿原もあるので季節や天候が良ければかなりいいかもしれないコースだった。 結局この1回しかお釜を見ないまま仙台を離れてしまったので行っといて良かったなー。

    2003.3.2記

    蔵王山関係リンク

    蔵王町 ・・・宮城県・蔵王町のHP。

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