立山黒部アルペンルート('09.08)



山名立山黒部アルペンルート
地域富山/長野
標高2450m(室堂)
登山日2009年8月11,12日
備考日本随一の乗り物で行ける山岳観光ルート         
日本100名山(立山)

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    ルート

    第1日 扇沢〜トロリーバス〜黒部ダム〜ケーブルカー〜黒部平〜ロープウェイ〜 大観峰〜トロリーバス〜室堂〜高原バス〜天狗平
    第2日 天狗平〜徒歩〜室堂・ミクリガ池〜大観峰〜黒部平〜黒部ダム〜扇沢

     備考  標高差:150m コースタイム:1時間 (天狗平〜室堂)

    山行記

     久し振りに高山へ行きたいなあと。でもチビ二人を連れて歩くのは大変そうなので乗り物を乗り継いで 登山気分が味わえそうな立山へ。乗り物好きなチビ達の料金がかからないうちに行っておきたいし(笑)。

    第1日

     木崎湖キャンプ場を撤収し、ユンの腐った靴の代わりの靴を買ってから長野側の玄関口、扇沢駅へ向かう。 扇沢のずいぶん手前で、“この先渋滞で動かなくなると思うから大町観光して13時頃来た方がいいよ。”という 制止があったのだが、やっぱり上にあがっていいよという話になり再び走る。結局、ほとんど渋滞のないまま 扇沢に着き、駐車場ではない関西電力の私道みたいなところへ案内されて無事に駐車。車を止めたところから 歩いて駅に降りてきたら既にそこもいっぱいになり渋滞のでき始め。危ないところでした。 駅で切符を買おうとすると、ルート内で宿泊するか、立山まで通り抜けるのでなければ黒部ダム以降の 切符は売らないとのこと。盆休み頃の中では最も空いてそうな日程を選んだのだがそれでこの混雑。 それにしても切符の予約ができないのに切符売ってもらえないとなると予定が狂う人も結構いるのでは?

     とにもかくにもトロリーバスに乗ってトンネルの中を進み、黒部ダム駅に到着。トロリーバスを降り、 しばらく階段を上って外に出ると眼下に勢いよく大放水している黒部ダムが見え、子供達が煙だ、煙だと 大歓声。木崎湖で散々降られた雨も上がりようやく夏らしい日差しが出てきた黒部を見ながら 扇沢で買ってきた豚まんとます寿司を食べる。腹ごしらえしてからレストハウスからケーブルカーの駅まで ひと歩き。階段が多く、ダムがでかくでそこそこ歩かないといけないのだが、ユンとリョンがすぐに立ち 止まるのでゆっくり進む。ダムの上から放水を見ると虹が川にかかっていた。

     黒部ダムからはケーブルカーに乗って黒部平まで上がる。トンネルの中を走るケーブルカーで ぎゅうぎゅう詰め。黒部平から大観峰まではロープウェイで移動。ケーブルカーを乗る前にもらった整理券の 番号が呼ばれるまでしばらく待ち時間。アルペンルートで輸送能力が一番無いのがこのロープウェイのよう。 この日は1時間弱の待ち時間でロープウェイに乗り込み、黒部ダムを眼下に見ながら大観峰へ。残念ながら 途中で雲の中に入り、この日は周りの山々の全貌は拝めず。

     大観峰からは再びトロリーバスに乗った後高原バスに乗り換え、11時過ぎに扇沢駅に着いてから約4時間、 特に歩いたわけでもないんだが人混みに疲れた感じで霧でほとんど視界のない天狗平山荘に到着。 天気が悪いとさすがに肌寒く、山の上に来たことを実感。風呂に入って一息ついてからじっとしていられない 子供達と周辺を軽く散歩。ちらほら高山植物が咲いていたがあいも変わらず何が何やらわからず(苦笑)。 そうこうしている間にお待ちかねの夕食の時間。一同満足のボリューム、生ビールも美味い(笑)。 山小屋といってもバスが通っているおかげか普通の食事がいただける。部屋は4人だと狭い感じだけど 風呂にも入れるし十分でしょう。周辺には室堂を中心に宿が結構あるんだがご立派なところは非常に高いので、 天狗平山荘も安くはないけど個室で寝れるし直前に探したにしてはいいとこに泊まれたかと。まあ両親が 泊まったことがあって聞き覚えがあったからというのもあるんだが。

     夕食後、晴れてれば絶景という夕陽は残念ながら見えず。俳優・スタッフも天狗平山荘に宿泊したという 映画、剣岳“点の記”のメイキングビデオを鑑賞した後、外に出ると先ほどまでの雲が晴れてきて星が ちらほら。子供達を寝かしたあと再び外に出ると満天の星空。月が無い夜だったおかげで天の川もはっきり、 あまり見たことないようなでかい流れ星も見え、満足したところで21時ごろに就寝。

    第2日

     翌朝、4時過ぎに起床して外に出ると朝焼けに染まる立山〜剣岳が眼前に。せっかくなので嫁さんを起こして しばし空の色が変わっていくのをぼーっと眺める。何ってこともないんだけどただ見てるだけで全然飽きないねえ。 子供達は・・・さすがに夢の中。こうゆうのを見せてやりたいなーとも思ったけどもうちょっと大きくなったら ですな。朝の自然ショーを見た後軽く一眠りしてから朝食。パン食べ放題だった。

     朝食後7時半ごろに宿を出発して天狗平から室堂まで軽いトレッキングを開始する。コースタイムで一時間、 標高差150m、コースの整備状況もばっちりとまさに子供向けのルートながら非常に見晴らしは良く、朝の 清々しい空気の中気持ちの良いひととき。すれ違う方たちに“がんばってるねー”との励ましをもらいながら 子供達も歩く。泣き言をこぼしつつも結局用意していた背負い子を使うこともなく二人とも自力で室堂に到着。 この分ならそろそろ子連れ山歩きも可能か?

     いったん休憩してからミクリガ池まで移動。池のほとりを見ていると何やら動くものが・・・雷鳥がいるでは ありませんか。嫁さんやユンに教えてみるも結局ユンは発見できず。保護色の効果ありですな(笑)。 ミクリガ池越しに見る景色もなかなか。まだまだ山上の楽園でのんびりしたいところだったのだが子供達の 体力と下山後のキャンプ場への移動を考えて9時過ぎに室堂駅を出発。なんでも日本最高地点の鉄道駅だそうだ。 トロリーバスで大観峰駅に着くとこれまた絶景がお出迎え。快晴のもと後立山連峰が目の前にそびえたっていた。 いやー、最高です。

     しばし景色を堪能してからロープウェイで下山開始。ロープウェイに乗る前に駅員さんが ガイドブック販売の前口上で綾小路きみまろ風にしゃべっていたのだが、なんでもこの夏は雨ばかりで 7月は全日雨だったとか。。黒部ダムの放水も昨日ようやく再開されたばかりだったという話で、木崎湖で 土砂降りに耐えたかいがあったなあとにんまり。思わずガイドブック1000円也を買ってしまったではないか(笑)。 その後ケーブルカー、トロリーバスを乗り継いで扇沢まで下山。早い時間だったこともあってかこの日は あまり混雑もなく待ち時間なしで気楽な乗り物旅。反対方向はかなり混雑していたが、それでも紅葉シーズンに 比べれば全然だそう。盆の中休みで良い天気、久し振りの高山はいい山の旅になりました。

    2009.9.8記

    前後の夏キャンプ記録
    09年8月8-11日 木崎湖キャンプ場
    09年8月12-15日 スタカ湖キャンプ場

    黒部立山アルペンルート関係リンク
    立山黒部アルペンルート ・・・立山黒部アルペンルートのオフィシャルサイト。
    黒部ダム ・・・黒部ダムのオフィシャルサイト。
    天狗平山荘 ・・・宿泊した天狗平にある山荘のHP。

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