安達太良山('15.05)



山名安達太良山
地域福島
標高1700m
登山日2015年5月4日
天候曇→晴→曇
備考日本100名山/花の100名山

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    ルート

    第1日 奥岳登山口〜五葉松平〜薬師岳〜仙女平分岐〜安達太良山頂(乳首山)〜牛の背〜峰の辻〜くろがね小屋 〜勢至平〜奥岳登山口

     備考  標高差:740m コースタイム:5時間15分

    山行記

     “GWいつ休みなの?”“4日と6日。”“中途半端だね。。。”“うまく考えてよ。”・・・考えてと言われても 飛び石の休み2日では限界が、、“じゃ、明日6時出発で安達太良山ね。”

    第1日

     指をくわえて青空を眺めること2日間、ようやく出動できるGWの中日に日帰りで行けるところということで 毎日の様に眺めている安達太良山へ。6時出発の予定は少し遅れたが7時半前に安達太良高原スキー場の駐車場に 到着。駐車料金無料の広い駐車場はゴンドラ運行前からそこそこの賑わい。ささっと準備して山歩き開始。 登山ポストが登山口にあるのだが、ポストが小さいのと連休ということもあってかポストの中が満杯で 紙を入れられない状態。一応、家で出してきたので良かったのだが、出そうにも出せないってこともあるんですね。

     まずはゲレンデ横から五葉松平を経て薬師岳へ。五葉松コースへの入り口の看板が老朽化していて、ちょっと 分かりにくい。ゲレンデのコースもどこがコースか今一つ分かりにくい感じだが、前後を歩く人もいるのが安心感に。 ゲレンデではしかも見かけた。途中から登山道らしい道になり、雲海や阿武隈山地を眺めながら標高を上げていく。 1時間半ほどかけて薬師岳に着いた頃にはゴンドラが動き始めており、薬師岳周辺も賑わい始めていた。 歩くと1時間半の道のりもゴンドラだと10分、子供達が初めて登った100名山でもある安達太良山、長男5歳、次男3歳 だったが、体力によって色んな歩き方ができる山です。

     薬師岳から先は残雪が結構あるとヤマレコで見ていたので、子供たちに軽アイゼンを装着したものの、 雪が続くわけではなく雪と木道が交互に出てくるのでアイゼン履きっぱなしともいかず、着脱が面倒になり すぐに外したままに。雪が軟らかく大人が歩く分には特に問題もないのだが、子供たちはちょっと歩きにくかった みたい。雪解け水でどろどろになったり、小川になったりしているところも有るが基本的にはよく整備された なだらかな登山道なので残雪期でも安心。もう少し時期が早いと全面雪に覆われてるのかな? 次第に雲も晴れてきて、真っ青な空と残雪の白、山の緑のコントラストがきれい。調子の上がらないリョンは ブツブツ文句言ったりグダグダ歩いたりとペースが遅いのだが、周りの景色眺めてるとのんびりでも苦にならない。 朝、車で登山口に向かっている時は山頂も雲に隠れて見えなかったのが嘘のような天気の変化、来た甲斐が あるってものです。

     山頂が見えると急に元気になったリョン、先に進んでいた嫁さんとユンを目指して走り出し頂上へ。 てっぺんからは360℃の大展望が広がっており、雄大な景色を満喫。ただ、空は晴れてるのだが風が強くて 寒いので早々に撤退し、岩陰で昼食タイム。毎度おなじみのカップラーメンとおにぎりを食べてエネルギー補給 してから沼ノ平見物へ。何度か来ている安達太良山だが嫁さんも子供達も見たことがなかったので、初の絶景 ポイント到着。そのうち沼ノ平を周回する沼尻登山口側からもコースも登ってみたいいものです。沼ノ平見物の後は 峰ノ辻を経てくろがね小屋へ。この間は雪渓が多く、滑落すると危険な個所も有り慎重に進む。峰ノ辻からの トラバースが一番危険な感じだったが、すぐふざけ始める子供達。まだ目が離せんね。

     無事に雪渓を越えて12時40分頃くろがね小屋到着。今日はくろがね小屋の温泉にも浸かります。 入浴料は大人410円、子供210円で洗剤は使用不可。貸し切り状態の乳白色の湯に浸かっていると、 下山するのが面倒になり、そのまま宿に泊まりたくなってくるがまたの機会に。湯の花がかなり浮いており、 家に帰っても体から硫黄臭がしていた。ちょっと熱めの湯で子供たちは始めつらそうだったが慣れるとちょうど いい感じ。さて、お風呂上りは紅茶とリンゴでちょっとリッチ気分なティータイム。これ、ユンが家庭科の宿題で ティータイムの準備をするというのがあったので山でやろうよと言って、ティーバックとコップ、塩水にさらした リンゴをユンに担がせて来た物。いつものワンパターンとは違うひと時もいいね。ちなみに冬の間は小屋の中で 火器を使っていいらしいが5月からは小屋の外で使用必要とのことでお湯は小屋の外で沸かしました。

     お風呂にティータイムとしばしまったりしたのだが、嫁さんが積み残している宿題をやらないといけないことも あり、重い腰を上げて出発。勢至平あたりまでなだらかな道を進むが、この道も残雪が断続的にありどろどろの 所も。次第に雪がなくなり馬車道と旧道の分岐あたりから先は残雪無しだった。旧道は去年6月に歩いた時の方が ぬかるんでたかな。最後に雨がパラパラ落ちてきたが、ひどくはならず15時過ぎに奥岳登山口に帰還。 360℃の展望に温泉、残雪歩き、ティータイムと色々満喫できた1日でした。17年ぶりのくろがね小屋の温泉、 気持ち良かったな。通年営業の小屋なので冬に温泉入ると更に極楽気分を味わえるだろうなー。

     子供達も去年、貧弱な装備で雨に遭いつらい印象しかなかったのがすっかり変わったよう。ゴンドラ使い、 荷物を何も持たずに何とか山頂を往復したのが5年前。ブツブツ文句を言いながらも自分の荷物を自分で担ぎ、 ゴンドラにも頼らず自分の足でちゃんと歩けるようになったユンとリョン、成長したもんだ。さらに思えば、 自分が初めて歩いたのは17年前の学生時代。こうやって家族で歩くことは全く想像しなかった。 あまり同じ山を何度も歩くことはないけど、珍しく5度も山頂に立っている安達太良山で何となく月日の流れも 感じた1日でした。

    2015.5.5記

    過去の安達太良山歩き
    2014年6月28日 安達太良山(4)
    2010年10月24日 安達太良山(3)
    1999年 9月19日 安達太良山(2)
    1998年10月4,5日 安達太良山

    安達太良山関係リンク
    あだたら高原リゾート ・・・あだたら高原のゴンドラ。ブログでは山の情報も。
    くろがね小屋 ・・・通年営業の温泉付き山小屋。

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