至仏山('15.07)



山名至仏山
地域尾瀬/群馬
標高2228m
登山日2015年7月19,20日
天候曇時々晴、夜雨
備考尾瀬ヶ原を見下ろす花の名山         
日本100名山/花の100名山

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    ルート

    第1日 鳩待峠〜山ノ鼻〜至仏山〜小至仏山〜オヤマ沢田代〜鳩待峠〜山ノ鼻
    第2日 山ノ鼻〜尾瀬植物研究見本園〜山ノ鼻〜鳩待峠 


     備考  標高差:800m  コースタイム:第1日 7時間、第2日 2時間

    山行記

     “3連休、尾瀬でテント泊しようよ。”“体調悪いからなあ。。。”“家にいるより気分転換できるんじゃない。” “やりたいこともあるし。。。”“1時間歩いたらキャンプ場で待ってていいから。”“えー、連行されるー。” テン泊装備を運ぶのに欠かせない嫁さんを何とか連れ出して初のテン泊へ。

    第0日

     “テントや寝袋を担いでいろんなところを歩けたら楽しそうだな〜。”と妄想すること1年以上? 何が要るのかとネットサーフィンし、あれやこれやと装備を揃え、どこを歩くかとガイドブックを眺める日々。 準備も整い、初心者のデビューにはもってこいと思われる尾瀬の山ノ鼻キャンプ場に行くべく嫁さんを誘うが つれない返事。。しかし、嫁さん不在では家族分のテン泊装備をとても運べないので強制連行(?)してお山へ 出動。最初は土・日で行くつもりだったのだが、台風の影響もあり三連休後半の方が天気が良さそうなので、 土曜日の夜に郡山を出発し、尾瀬戸倉の尾瀬第一駐車場で車中泊。途中男体山、日光白根山の登山口を通る 山道、日光白根山も夜発で車中泊してから歩いたのを思い出した。

    第1日

     24時前には就寝し、翌朝5時頃起床。朝起きた時には第一駐車場はすでに満車でした。この時は青空も見え、 5時半頃に家族も起こして朝食を食べてから6時頃に乗り合いタクシーで鳩待峠に向かう。バスの時刻表だと1時間に 1本あるかどうかですが混雑期のためか人が集まれば随時乗り合いタクシーが発車してくれるため、待ち時間もなく 乗ることが出来ます。30分ほどの道のりで片道930円、家族4人で2800円、駐車場は1日1000円、なかなかいいお値段 ではありますが。。沼山峠口の方が安いなあ。で、鳩待峠には6時半頃に到着。朝からかなりの賑わいで、続々と 尾瀬ヶ原に向かって人が吸い込まれてました。さすがの人気の山ですなあ。我々もザックを担いで出発。 山ノ鼻まではなだらかな下りでほとんどが木道なので歩きやすいのだが、濡れていて滑りやすいところがあり、 一度こけてしまった。川上川に沿って下っていくが空は曇り、朝の青空はどこへやらで至仏山はどこ?。花も それほど咲いておらずサクサク歩いて1時間ほどで山ノ鼻に到着。

     山ノ鼻も朝から大賑わい。まずは至仏山荘で受付。800円/1人なのだがテント一つということもあってか子供は 無料で一泊1600円、チェックイン/アウトもないので山歩きの都合に合わせて利用できますね。木道脇の空き スペースにテントを張り、ザックから荷物を抜いて至仏山へ。嫁さんは登山はパスと言うので、テントでお留守番。 “僕もキャンプ場で待ってたかった・・・”とリョンはぶつぶつ。。そう怒らんと、しっかり歩いてから キャンプを楽しもうねー。とは言ったものの、尾瀬の大展望が広がるはずの森林限界を超えても尾瀬ヶ原が見える 程度で周囲は見渡せず、登るにつれて真っ白に。花はたくさん咲いているものの、やっぱり展望がないと残念。 それでもおやつを食べたり、2年生の女の子が頑張って歩いている姿を見たりしてやる気になったリョン、余裕を 見せるユンとともにまずまずのペースで歩き、2時間半ほどで至仏山山頂に到着。

     あいにくのガスの中で展望もない山頂にもかかわらず、山頂は登山者でごった返していて休憩する場所も奪い合い。 片隅にスペースを見つけて昼食。おにぎりと嫁さんが買ったWild-1の見慣れないシリアルバーを食べるが、シリアル バーは子供たちに大不評で満足バーに変更。確かに満足バーの方が安くて美味しいな。。。昼食後、山頂の石碑で 何とか記念撮影して下山開始。山ノ鼻へは直接降りられないので小至仏山に向かうが、この稜線がくせもので 滑りやすくかつ、どろどろ。子供たちはなんどか滑ってこけていた。早池峰は同じ蛇紋岩でも晴れていたせいか 滑ることはなかったが、至仏山では蛇紋岩の滑りやすさにやられました。たどり着いた小至仏山も大混雑で、 記念写真撮る気にもならない。少し休憩して出発すると空が明るくなってきて稜線がチラリ。その後、少しずつ 周りの山々も見えてきて尾瀬ヶ原が再び現れ、燧ケ岳や上州の山々の姿も。ユンとリョンもしばし展望を満喫。 晴の天気予報通りにはならなかったけど、稜線にいる間に晴れ間が出て良かったね。

     オヤマ沢田代からは展望もなく、渋滞を抜けてからはスピードアップし14時20分頃鳩待峠に到着。至仏山から オヤマ沢田代までは悪路や渋滞、展望休憩で何かと時間がかかりコースタイムの約2倍かかり、だれたリョンの やる気が切れてしまったので鳩待峠で花豆ソフトを食べて元気回復作戦。ここの名物らしいね。 ハイカーでごった返す鳩待峠から山ノ鼻まで、朝と同じルートを歩いてキャンプ場に帰還。お留守番の嫁さんは 縫い物がはかどったとか。家と違って集中できて良かったでしょ(笑)。青空が見えるので尾瀬ヶ原方面に 1人散歩してみると、燧ケ岳の雲が切れ雄大な姿を見せていた。反対側には至仏山も見え、両側に100名山が そびえる姿はなかなかのもの。湿原にはニッコウキスゲやカキツバタの群落、人気があるわけですわ。

     サイトに戻って少し早い夕食の準備。まずはビールから(笑)。去年は山の上での ビールにありつき損ねた結婚記念日、今年は初テン泊記念もかねて格別の一杯でした。食事の方はメインに 肉野菜炒めを作ろうと思っていたのだが、野菜の水分でいつの間にか鍋の雰囲気に。。。しょうがないので サバの味噌煮缶を入れ、少し水を足して味噌鍋に。サバの味噌煮を入れるときに家族からブーイングがでたが、 食べてみるとまあいけると。なんとかなるさって(笑)。鍋の他は初体験の尾西のアルファ米とソーセージ。 アルファ米はお湯を入れて待つだけだが思ったよりおいしく、家族もびっくりの味でした。夕食後は 至仏山荘でお風呂へ。洗剤使用禁止で湯船も小さいので一度に入れるのは5人くらいだが、山の中でお風呂に 入れるのはありがたい。風呂上りに家族で再び尾瀬ヶ原散策したり、ビール飲んだりとまったり山時間。 鳩待峠で“日帰りできるのに何でキャンプするの?”と言っていたリョン、“やっぱりキャンプはいいねー”と ご機嫌。分かってもらえたかなー。

     テントの外で遊んでいると雨が落ちてきたのでテントの中に入るが、雨脚が強くなりテントの下が水でぷよぷよ するくらいになり、外に出てみるとサイトが川状態。設営したところ一帯が水の流れ道になっていて、浸水の危険を 感じたため、すぐ横のましなところへテントを移動。その後しばらくして雨の勢いは弱まったものの、夜の間 降ったりやんだりしていたよう。突然の大雨、山は油断できませんねえ。20時頃に寝ようと思うが、興奮したのか リョンが騒いでうるさく、ユンが寝てもプラプラ。朝も早かったんだから大人しくしてよ。。。

    第2日

     翌日は5時過ぎに起床。雨は上がっておりサイトも水がひいていた。見た目より水はけがいいみたい。 朝食はサタケのマジックパスタとたまごスープ。パスタもお湯を入れるだけだが家族の反応はいま一つ。 ご飯の方が美味しかったみたい。5分で出来上がりとあったが5分ではまだ水も残っていて、10分ぐらい 置いた方がいい感じだった。朝食後撤収作業して、7時過ぎからビジターセンター主催の自然観察会にユンと参加。 研究見本園を一周しつつ花の説明やシカの食害などの話を教えてもらい、ちょっと尾瀬の自然に詳しくなった気分に。 8時半前に山ノ鼻を出発し、9時半頃に鳩待峠に到着。この日も鳩待峠から多くの人が入山しており、たくさんの人と すれ違った。下山する人はまだ少ないので切符、バス待ちとも行列はなく、スムーズに尾瀬第一駐車場に戻った。 鳩待峠までの道からは青空のもとに至仏山が輝いていて、1日ずれてたら360℃の大展望だったのにと思いつつ、 今日は暑くて大変だろうとやせ我慢。。。ころころ変わる天気、変えられないのでしょうがないです。

     下山後、宇都宮まで戻って昼食を食べ、郡山へは15時頃帰還。尾瀬と違って暑いこと。。。もっといたかったなー。 関東甲信越はこの日が梅雨明けだったとか。帰宅後のテントや雨具の乾燥もばっちりでした。 何はともあれ雨に降られたりしつつも無事にバックパックキャンプを終え、活動範囲を少し広げられたかな。 買いためていた道具達もようやく活躍。でも、もっと出番をあげないとね。次はどこへ行こうかな・・・この 調査意欲が仕事にも発揮されればもう少しいい働き出来そうだな。。

    2015.8.1記

    山歩き前のキャンプ
    2015年7月19,20日 山ノ鼻キャンプ場

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