白馬三山('17.08)



山名白馬三山
地域北アルプス/長野・新潟
標高2932m
登山日2017年8月12-15日
天候一日目 曇のち雨、二日目 晴のち曇
三日目 晴のち曇、四日目 曇のち雨
備考大雪渓や高山植物で名高い山。
日本100名山/新・花の100名山

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    ルート

    第1日 栂池自然園駅〜天狗原〜白馬乗鞍岳〜白馬大池山荘
    第2日 白馬大池山荘〜船越ノ頭〜小蓮華山〜三国境〜白馬岳〜白馬山荘〜白馬岳頂上宿舎
    第3日 白馬岳頂上宿舎〜丸山〜杓子岳〜白馬鑓ヶ岳〜鑓温泉分岐〜大出原〜白馬鑓温泉小屋
    第4日 白馬鑓温泉小屋〜鑓沢〜杓子沢〜サンジロ〜小日向のコル〜猿倉


     備考 累積標高差:約2400m コースタイム:第1日 3時間20分、第2日 4時間、第3日 5時間、第4日 3時間40分

    山行記

     “今年は白馬三山にいこうよ。”“テント泊、荷物が重くてつらいんだけど。。”“一日の距離短いし、三日目に 温泉にも入れるし、どう?”“どれどれ・・・行けるかな〜。”?2日目の夕食にバイキングもつける。” ?まあ、行ってみるか。”・・・昨年の北岳でハードルの上がったテン泊縦走に1年振りにチャレンジしたので ありました。

    第0日

     前日、仕事を終えて帰宅したのが20時前。急いで夕食とシャワーを済ませ、パッキングをして出発したのが 22時頃でした。磐越道から北陸道を経て糸魚川を目指しますが、睡魔がやってきてSAで仮眠。糸魚川ICを 下りてしばらく走ったところで道の駅小谷が出てきたので車中泊することにしました。家族は高速を走っている 時から夢の中でしたが。

    第1日

     朝7時半頃に4時間ほど寝てから起床。あいにくの雨で雨脚も結構強くてテンションダウン。。登山口に立つ前から カッパを着てルーフテントを撤収することになってしまいました。持参したおにぎりを食べながら八方を目指します。 コンビニで食料を買い出しして9時過ぎに八方の第2駐車場へ・・幸い、数台の空きがあり車を止めることが できました。ここでユンが帽子を忘れていたことが発覚・・・八方インフォメーションセンターに併設されている モンベルショップが朝から開いているではありませんか。我々みたいな忘れ物した人の需要が多そうなお店(笑)で、 帽子をゲットし9:35のちょうど良さそうなバスがあったので切符を買って待つが全然来ません。。。 ?バス行っちゃいました?”と聞くと、?遅れてると思います。”と一言。。もうしばらくして聞くと調べ始め、 長野から来るバスで、連絡が取れないのでいつ来るか分からないとのこと。結局タクシーを呼んで栂池高原へ 向かうことにし、切符は払い戻してもらいました。30分ほど時間をロスしたので、最初からタクシーにすれば 良かったと思いました。白馬駅から来るだけだと思ったら長野から来るバスとは思いませんでした。。

     栂池高原に着き、ゴンドラとロープウェイのチケットを購入。荷物が15sを超えると荷物の持ち込み料金が 掛かるとのことで軽量・・・嫁さんのザックが15.5sほどで超えていました。ユンが11s、リョンが9s。 事前に家で体重計に乗せたときは13s、9s、7sくらいかなと思っていたのですが、食料やら飲み物やら詰めたら 重くなっていたようです。自分のザックも測りたかったのですが、秤を早く返すように言われて測定できずでした。 最後に詰めたペットボトルやらなにやら一番多かったので20s近くあったのかな。3泊4日で55s・・・もっと軽く したいところですが、何が減らせるのでしょうか。保冷剤替わりのゼリーやペットボトルはちょっと余計でしたが、 それだけでは全然のような。着替えやマット、クッカー、少しずつ軽量化するような地道な改良ができたら少しは 楽になるのでしょうか??ロープウェイを降りてビジターセンター横の登山口から出発しようとした途端に、 荷物が重くてリョンが帰ろうと言っておりました。自分もつらいですが体も小さ目の子供たち、軽量化 考えないとダメかな。。そういえば使わなかった軽アイゼンだけで2.4sもありました。

     さて、そうは言ってもすでに持ってきたものは担いでいくしかないので、白馬大池を目指して11時半前に出発。 樹林帯の中をゆっくり登る間に12時を回り、お腹が減ったとの声が聞こえてきたので早速昼食タイム。コンビニで 買ってきたパンを半分消費。雨がパラパラ降ったりやんだりですが、ひどくならないのでカッパは着用せずに 登ります。水場の湧き水は下山する方で賑わっていて美味しかったです。リョンが方が痛いと嘆いてゆっくり なので、先行する嫁さんとユンを追いかけつつ1時間ほど歩いて中ノ原へ。去年の北岳では最初から遅れ気味だった 嫁さん、今年は一味違います。カーブスに通い始めた効果を発揮?中ノ原で小休止して天狗原へ。ガスでなんとも 幻想的な雰囲気が漂う湿原になっていました。お花は少しだけ。天狗原から乗鞍岳への登りの登山道が川状態に なっていところで岩を踏み外してリョンがドボン。靴が水没して足が水浸しになってしまいました。靴下を 絞っていたりしたら蚊が寄ってくる、寄ってくる。。何か所も刺されて痒い。随分でかい蚊でした。

     気を取り直して再出発。樹林帯を抜けたところで先行の二人と合流、岩場でペースダウンした嫁さんとユンを 抜いて今度はリョンと先行。ロープがあるものの登りでは特に問題なかった雪田を越え広い白馬乗鞍岳頂上部で しばし休憩。時折青空が見え、ガスの切れ間が見れるものの結局晴れることはなく残念。頂上の碑があるところ、 明らかに最高地点でもないのに、なんであの場所に碑があるんでしょうね?巻機山に持って行き損ねた満足バーを 食べてリョンの機嫌も良くなったところで最後の一頑張りで白馬大池山荘を目指します。16時になり、時間も だいぶ遅くなってきたのでテントを張るべく3人より先行してキャンプ場に到着。すでにテントを張る場所が なくなって来ていましたが、何とか場所を確保してテントをあらかた建て終わったころに3人が到着でした。 お腹も減ったので引き続き夕食の準備。テント泊では小屋の自炊スペースが使えないので、外で調理していると だんだんと雨が強くなってきてしまい、落ち着いて食べることは出来ませんでした。焼肉とカレー、どちらも 味は良かったんですけどね〜。ここでカッパを着たユン、この後どこかに紛失。。。4日目に紛失に気付くことに なるんですが、この時は全く気付かずでした。雨で外に出る気にもならず、夕食後は早々に就寝したのでありました。

    第2日

     夜、雨がやんで外を見ると満天の星空が広がっていて、流れ星も久し振りに見ることができました。5時前に起きると 少し雲が広がっていたものの朝焼けがきれいでした。朝食のパンを食べている間にどんどん晴れて雲が消え、真っ青な 空が広がり早く出発したいのですが、トイレが大行列。それでも大人は7時前に出発の準備ができていたのですが、 トイレに並ぶのが遅かった子供たち、なぜが異常に進まず何だかんだで1時間ほど経ってしまい出発できたのは7時50分頃 でした。。。白馬大池山荘のキャンプ場、テン場はフラットで白馬大池やお花畑が横にあるロケーションもいいのですが、 トイレ渋滞のひどさは何とかしてもらえませんかね。。大混雑の時期でしたが用を足すところが4つなことより、 洗浄液が流れなくなって、利用できなくなった?のが原因かなとも思いますが。売店は飲み物とお土産が少々で、 山荘は乾燥室等無い、山頂にある大規模な小屋に比べると簡素な小屋でした。

     ようやく出発して雷鳥坂を登ると白馬大池を眼下に小蓮華山に続く稜線が広がり昨日は感じることのできなかった 北アルプス感が広がり素晴らしい景色。が、すぐに上がってくるガスに稜線が隠れてしまいました・・・1時間早く出発 できていればとの思いがよぎりますが、時間は巻き戻せないので晴れ間が続くことを祈りつつ進みます。1時間弱で船越ノ頭に 到着。小蓮華山を見て?あそこが今日の山頂?”と聞く子供たち。あそこは半分、あの奥の見えてないところに白馬岳の山頂が あるよ、と言うと?やっぱりな〜。”と言いつつがっかりしてました。でも、昔は登りの最中に下り道が出てくるとかなり 凹んでいましたが、最近は山登りは登ったり下ったりしながら進むこともあるのを受け入れて歩くようになってきて、 気持ちの落ち込みはだいぶ小さくなったように思います。体が覚えたのか、心が大きくなったのか、何だかんだで少しずつ 成長してますね。小休憩して小蓮華山へ。2日目はテンションまずまずのリョンと先行し、嫁さんとユンが後から来るパターン。 雲海に浮かぶ白馬岳やその奥の杓子岳、白馬鑓ヶ岳など白馬三山を見ながら歩く稜線、素晴らしかったですね。足元には お花がそこここに咲いていて、荷物さえ軽ければ何も言うことはないんですが、重さをずっしり感じて歩みはゆっくり、 ゆっくりでした(笑)。10時ごろ小蓮華山に到着。新潟県の最高峰とか。残念ながら展望があったのもここまでで、この後は ガスの中に入ってしまい、周囲の山は隠れてしまいました。

     雲に隠れた稜線を三国境まで一旦下り、白馬岳へもう一登り。どこが山頂か分からずどれだけ近づいているのか 分からないまま歩くことしばし、12時過ぎにコースタイムから50分ほど遅れてようやく山頂に到着でした。 嫁さんとユンはさらに15分ほど遅れて到着。ユン、荷物が重いこともあってかバテバテでした。山頂で記念撮影して 展望もないのでそそくさと白馬山荘へ移動します。有名なスカイプラザ白馬で昼食タイム〜中に入ると天井が高くて何とも ご立派なところでした。昼食メニューはラーメン、カレー、牛丼の三種類で家族四人ともラーメンを注文。いつもカレーの リョンでしたが珍しくラーメンでした。で、注文時によく見ると昼食メニューは13時までと書いてあり、あと20分遅かったら 食べられないところでした。13時2分に注文しようとした方が、昼食メニュー終わりましたと言われていてかわいそうでした。。 喫茶やおつまみのメニューは夜までやっていて、ラーメンに続けて子供たちはケーキ、大人はおでんを注文。それほど歩いて ないんですが、しっかり栄養補給して皆満足。記念にTシャツも買おうとしたんですが、いまひとつピンとこず、白馬三山の 山バッチのみ購入して今日の宿である白馬岳頂上宿舎へ移動しました。

     13時40分頃キャンプ場に到着、すでにキャンプ場はかなり埋まっていて、受付待ちの行列もできていました。 10〜15分ほど並んで受付をした後、嫁さんが見つけたスペースで設営。4人用のテントを張るスペースはなかなかなく、 少し石をどけてぎりぎり納まった感じでした。その後も続々とテント場にはザックを担いだ人達がやってきて、 平らなところはすべてテントが張られたような状態になっていました。100張となってますが、150張くらいは張られていた ように見えました。設営後、時間があるので売店をのぞいたり、丸山まで散歩したりして過ごし、嫁さんと白馬岳のTシャツも 色違いのものを購入。1年に1枚ずつくらい山のTシャツが増えてます。夕食前、リョンが頭が痛いというので高山病?とも 思いましたが、白山で下山した時にエネルギー切れ?でも頭が痛いと言ってたなと思いだし、食堂の自動販売機(!)で リョンの好きなジンジャエール飲ませて休んでたら落ち着いてきたようでした。今回ちょくちょくお腹が痛いとか、 頭が痛いとか言っていたリョン、結局何だったんでしょうねえ。そういえば山でなくてもちょくちょくあるような??

     そして夕食は頂上宿舎のバイキング。嫁さんたちに登る前から?2日目の夜はバイキングだから”と言っていたので 約束を果たしましたが、食堂が18時までやっていて生ビールセットもあったので、そっちにすることも頭をよぎりました。 でも、バイキングはどの品も美味しく、山食ではなかなか食べない野菜もいっぱいで良かったです。ちなみに子供たちの 一押しは焼き鳥でした。リョンは3日目で下山せず、あと2日歩くことを理解してテンション低く食べてましたが。。。 最初から3泊4日と言ってましたけど。。。そんなこともありましたが、皆おかわりしてお腹いっぱいになり、テントに戻って 横になってしばらくしゃべっているうちに就寝。嫁さんと子供たちはナンクロで10万円当たったら何する?で盛り上がって ました。switch買うとか何とか言ってましたが、私の回答はリョン用の新しいザックでした。ザックの中が加水分解で ベタベタ、物を入れると汚れたりするので新しくしてあげたいのですが、体がまだ小さくてちょうどいいのがあまりないので、 新しいのを買うのが今一つ気が進まず今に至っております。10万円当たらくてもそのうち買いそうですけど(笑)。

    第3日

     3日目も5時頃起床。夜中に雨が降っていましたが、朝には雨は上がってくれました。丸山が朝日に照らされてきれいだなと 思っていたのもつかの間、朝食を食べているとあっという間に雲がかかってあたりは真っ白になってしまいました。 今日もガスの中を歩くのかなと、テンション低めで撤収し、7時半前に出発しました。あんなにいっぱいだったテントも 我々の出発時にはほとんどなくなっていて、ほどんど最後発でした。白いガスの中を歩いて丸山を越えていくとガスが急に 晴れて、これから歩いていく杓子岳と白馬鑓ヶ岳がドーンと現れるとともに、剣・立山連峰が姿を現してくれました。 剣岳がひときわかっこ良かったですね〜。歩くのが嫌でふてくされ気味で先行していたリョンも立ち止まって山並みを 眺めている間に追いついて合流、やっぱり晴れると違いますね〜。ここから杓子岳までのなだらかな稜線歩きが今回の山行で 一番気持ちの良い時間でした。振り返ると見える白馬岳もかっこ良かった。

     杓子岳は巻き道がありますが、白馬三山を歩かねばとガレ場の急登へ。斜度がきついうえに足元が不安定で歩きにくく、 悪戦苦闘してようやく山頂に到着。するとさっきまで晴れていたのに再びガスに覆われてしまい視界ゼロになってしまい ました。この後は残念ながら剣・立山や槍・穂高が顔を出してくれることはありませんでした。やっぱり山は早く歩き 始めないとだめですかね〜。皆早起きしてくれない一家ですが。。。小休止してから左側が切れ落ちている杓子岳の 稜線を歩いて白馬鑓ヶ岳を目指します。鞍部まで一旦下ってから小鑓に登る急登がきつかった。上り下りが続き、 白馬鑓ヶ岳手前の登りで嫁さんとリョンは心が折れたとしばらく休憩していました。。その間にユンと白馬鑓ヶ岳の山頂へ。 結局嫁さんとリョンは白馬三山の3つ目をあと少しのところで登り切らず、巻き道で稜線を下って行ったのでありました。 杓子岳と違って、大した巻き道ではなかったんですけどね〜。

     白馬鑓ヶ岳からの下りもガレ場で少し歩きにくい道でした。白馬鑓温泉への下降ポイントまで下りたところでしばし休憩。 昼ご飯を白馬鑓温泉で、というプランもあったのですが、既に11時を過ぎており昼時に到着するのは無理な感じなので、 満足バーやミックスナッツなど行動食を食べてエネルギー補給をしっかりしました。30分ほど大休憩して、いよいよ白馬の 稜線ともお別れ。残念な気分と温泉が近づいてきた喜びと相半ば、という感じでしたがコースタイムではまだ2時間半と この日の工程の半分残っているのでとにかく下山します。仰ぎ見る白馬鑓ヶ岳の姿と、色とりどりの花々で満開の斜面が 素晴らしいところでした。疲れていたのと、どんな花が咲いているのか良く分からないので、じっくり眺めることなく 下りましたが、「この先事故多発」の看板出るまでの間はこれまでで歩いた山の中でも一番のお花スポットだったように 思います。さすがは花の山、白馬岳といった感じでした。そしていよいよ心配していた鎖場へ。滑落による死亡事故が 毎年のように起きていると聞いていたので、子供たちにくれぐれもふざけない、鎖から手を放さずに慎重に歩くように、 と言い聞かせて鎖場へ。歩いた感じは想像していたより問題ない感じでしたが、雨降ってなくて良かった。 鎖場嫌いな嫁さんやユンは荷物が重いのと相まって大変そうでした。リョンは・・怖いと言いながらもこういうところは 楽しそう。逆に調子に乗らないか心配ですけどね(苦笑)。

     鎖場を越えてからも事故が起きているようで、注意看板も2ヶ所ほどありました。慎重に歩いて、14時20分頃にようやく 白馬鑓温泉に到着、頂上宿舎から7時間近くかかってしまいました。すぐに温泉に入りたいところですが、まずは設営・・ 傾斜地が多く、これまたなかなか4人用のテント張る場所を見つけるのが難しい。しばしウロウロして場所を決めてなんとか 設営できました。HPでは10〜15張とありますが、30張り以上あったと思います。ただ、傾斜地なので白馬大池や頂上宿舎に 比べるとギュウギュウ詰めにはならず隣は比較的気にならない感じでした。設営が終わってようやく温泉へ・・テントが 1000円/一人、入浴料が500円/一人でした。ちなみに白馬のテントはどこも1000円/一人で子供料金もありませんでした。 水はどこも無料でしたが、鑓温泉がタンクでなく冷たい水が豊富にあって一番良かったですね。頂上宿舎や白馬大池は 雨水を貯めたタンクで水が貴重なので自由に汲めるだけでもありがたいんですけどね。さて、肝心の温泉ですが、3日間歩いて 汗と疲労でいっぱいの体には最高の場所でした。お湯も普段熱いらしいのですがちょうど良い温度で、子供と一緒にしばし 長湯。ず〜と入ってられる感じでした。何時間も歩かないと入れない場所で、豪雪のため毎年建物もばらしては建てている という憧れの秘湯、良かったですねえ。諸事情により温泉に入れなかった嫁さん、可哀想すぎました。。。

     リフレッシュして夕食の準備。最終日はパスタとスープ、ソーセージに缶詰。缶詰なんて持ち歩いてるから荷物が重いのか? 飲み物はいつもならビールでしたがこの日はポンジュース。温泉に入ったものの疲れててアルコールを控えちゃいました。 でも、ポンジュースが無かったらビールだったかな。17時過ぎには夕食を食べ終わり、どうしようかなと思っていたら リョンがいつの間にか足湯に浸かってました。一緒に入っていた方に誘われ、結局家族全員で足湯に入り、しばし居合わせた 方達と山談義など。30分ほど入ってたかと思いますが、足は癒されるし皆さんとの会話も楽しいひと時でした。 白馬鑓温泉、トイレもきれいだったしキャンプ場としてはほんといいところでした。その後テントに戻って子供たちのバカ話 をひとしきり聞いてこの日も20時前には就寝でした。

    第4日

     翌朝5時前に起床。曇り空ですが、起きたときは雲海も見え、そこそこ視界がありました。天気予報は下り坂、雨が心配 ですが、下山するまで持ってくれないかと期待しつつ朝食を食べ、撤収作業。ここでユンのカッパのジャケット がないことが発覚。初日に来た後見かけてない・・本人曰くザックに挟んでたとのとですが、どこにも 見つかりません。どうしようもないので7時過ぎに雨が持つことを祈りつつ出発。源泉かけ流しのお湯が ザーザー流れるところを越えていくと、出だしから道幅が狭く脆い道が続いて滑落しないように慎重に 進みます。続けて雪渓も現れ子供達にはストックを渡してこちらも慎重に。朝で凍っているのでこちらも 滑落注意でした。軽アイゼンもって行ったので付けるか迷ったんですが、距離が短いこともあって、 3つの雪渓とも結局使いませんでした。最初の雪渓が一番短かったけれど一番怖かったです。小日向のコルまでは アップダウンを繰り返しながら山肌に作られた道を歩いていき、歩いてもなかなか標高が下がりません。 度重なる登りの出現と三百平を過ぎたあたりから本格的に降り出した雨にリョンの気力も限界に近づき、ぶつぶつ 言いながら歩いていました。皆カッパのジャケットとザックカバーを装着したのですが、ユンはジャケットがなく 雨に打たれながら歩くことに。結局2時間以上雨に打たれたまま下山することになってしまいました。樹林帯の中で、 比較的暖かい日でもあったので大事に至りませんでしたが、濡れて低体温症にでもなったら大変でした。。。 今年新調したばかりのカッパ、なんでなくしちゃうかな〜と思いつつも無事で良かったです。

     なるべく早く下山すべく途中からほとんど休憩も取らず歩きますが、4日目で歩き始めから疲労を感じている我が家、 ペースは上がらず4時間半ほど掛かって猿倉に到着でした。雨が降り出してしばらくしてからペースの上がらない嫁さんは 単独行動で子供と先行したので、嫁さんが猿倉に無事到着したのはさらに20〜30分後だったでしょうか。白馬鑓温泉からの 下山路、雨で景色も全くなく小日向のコルまでは危険なところも有りで、なかなかしんどい道でした。小日向のコルからは 比較的歩きやすい道でしたが、自分の足が言うこと聞かないので結局しんどく、携帯の電池も切れてGPSが働かなくなった ので、早く着かないかな〜とずっと思いながら歩いていました。嫁さんや子供たちもきっと同じだったことでしょう。 嫁さんが到着してほどなく八方へのバスが来たので駐車場に戻り、八方の湯で冷えた体を温め、隣にあった八方美人ラーメン で腹ごしらえをして郡山に戻りました。嫁さん、まさかの運転免許証忘れで帰りもずっと運転手でしたが、高速でアクセルや ブレーキを踏まなくて良いアイサイト助かりました。足を使わなくて良いのがほんと幸せ(笑)。

     何だかんだありつつも黙々と歩き、重い荷物を担いだまま4日間歩ききった子供達、よく頑張ってくれました。 北アルプスの縦走コースとしては初級編と言われる白馬岳ですが、想像以上にしんどかったですねえ。。縦走路もこれまでに ないくらい咲いていた花々も、山の中の秘湯の鑓温泉も素晴らしく、人気があるのは納得でした。それにしても白馬鑓温泉で 会った方も、ヤマレコやブログで見かける方々も、ほんと皆さんタフですね。北岳に比べると急登も少なく、山小屋での 食事も使って楽した計画でしたが家族一同ヘロヘロで、もうテント泊はいやだ、3泊4日は長いと嫁さんや子供達からは ブーイングを頂きました。。のど元過ぎればで、山から戻ってしばらくすると次はどこに行こうかと考えてしまうんですが、 また当分重い荷物を担ぐのは無理ですかね。。。

    2017.8.20記

    山歩き中のキャンプ場
    2017年8月12,13日 白馬大池山荘キャンプ場
    2017年8月13,14日 白馬岳頂上宿舎キャンプ場
    2017年8月14,15日 白馬鑓温泉小屋キャンプ場

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